リノベーション事例

ワンフロアーに2住戸しかない湾岸沿いのバブルマンション。自社のモデルルームとして新しいターゲット層「大人の二人暮らし」を想定して設計を行った。

お客様にリアルなリノベーションを体感していただくために、実際のマンションに自社のモデルームを設計した。
　一般的には住宅といえばニューファミリーがメインマーケットであるが、あえて「大人の二人暮らし」のための住まいをリノベーションで提案することとした。中心市街地では70平米で1LDKの間取りは都心回帰した大人の二人暮らしには十分な広さであると考えられる。また、博多湾に浮かぶ能古島を見渡す眺望を兼ね備えた唯一無二の景観はこの家の最大の魅力の一つである。
　大人二人暮らしというコンセプトを具現化するにあたり、物件のセレクトもあえて、駅近などの人気エリではなく、都市的な景観と緑や海の景観を兼ね備えた湾岸エリアを選択。また、三方を囲んだ広いベランダなどファミリー受けではない切り口で選定を行った。
　玄関を入りL字の土間を通り、LDKにアプローチする。玄関の横に配置されたトイレやバスルームはあえてガラス張りにし、海を望める空間としている。土間を通りアプローチする寝室は、高級旅館の離れのような演出となり、心をリセットさせる仕掛けとした。
　大人の二人暮らしのマーケットに「中古＋リノベーション」という新しい住まいの選択肢を普及する拠点となればと願っている。

備考

間取り