リノベーション事例

2026.08.24

知性と感性が交差する創造の拠点

  • 東北
  • 家全体
  • 水まわり
  • 居室・その他
  • 屋外

株式会社エコラ

リサーチコンプレックスの形成に向けて大学発のスタートアップが続々と誕生する一方、拠点不足が原因となり、意欲的に起業したスタートアップが仙台市外や県外へ拠点を移さざるを得ない状況に陥っていた。企業が地域に定着しなければ、次世代が目指すべきロールモデルが不足し、地場企業との好循環も生まれにくくなる。ウェットラボは設備のみ整えれば良いという訳ではない。機材や検体といった素材を効率的に搬入出できる物流面といった、ソフト面も重視される。MEDIUMは日本で最初の印刷工業団地という歴史ある場所にその身を構えているため、大型トラックの動線が確保されている点も強力なアドバンテージとなった。また特殊印刷や真空パッキング技術など、尖った強みをもつ近隣企業との連携により、入居企業のビジネスをさらに加速させることも可能だ。産学官を媒介し、融合させていくため、MEDIUMリノベーションプロジェクトが立ち上がった。

産学官の連携によるエコシステム構築が加速する仙台市。東北大学をはじめとする学術研究機関から生まれたディープテック系スタートアップと、企業や学術研究機関、高等教育機関が連携しながらイノベーションを生み出す、エコシステムの構築を目指している。そんな中で誕生したのが、旧印刷工場をリノベーションしたコミュニケーション・デザイン・ラボ『MEDIUM』だ。MEDIUMを構成するのは、機械装置や薬品を用いた実験が可能なウェットラボ、地域に開かれた共創スペース、そしてカーボンゼロエネルギー工場の3要素。仙台市のウェットラボ不足を本プロジェクトで解決するという確固たる信念のもと、重い装置に耐えうる床の耐荷重、大型機械を搬入できる天井高、大容量キュービクルといった、旧印刷工場のポテンシャルを最大限に活かした、1区画100㎡強の空間を創造した。また、建物内外を横断するよう設置された円弧上のスラブは、「内から外へ発信し、外からも自由に人が集まる」という想いの現れ、そして印刷工場と街の境界をゆるやかに繋ぎ、エリア全体の在り方を再定義する象徴だ。課題先進地とも言われる東北において生まれた、工場や倉庫といった遊休不動産(産業遺産)のラボへの転用。これは同様の課題をもつ地方都市における、エポックメイキングな解法となるだろう。知性と感性。モノづくりとコトづくり。MEDIUMは共創の交差点となることを目指した建物だ。

費用 物件種別 その他
リノベーション
形態
その他 家族構成 その他
築年数 60年 面積 2,749.92㎡
施工期間 6ヶ月 構造 RC造(一部鉄骨造)

間取り

BEFORE 一棟まるごと

AFTER 一棟まるごと

お問い合わせ先

株式会社エコラ

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町9-15 チュリス春日町3F

TEL:022-395-4131

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