2015.09.07
リノベる株式会社
人気の東急東横線沿線。急行も止まる駅から徒歩圏のマンション。アクセスのよさと引き換えに広さは50㎡。
ご夫婦とお子様が住むには、いささかコンパクトなのは否めない。
その中で「くつろげる広さのリビングを確保したい」「服や雑貨が多いので、収納スペースも確保したい」・「SOHOで仕事をしている奥さまの4.5帖ほどのワークスペースが欲しい」というご要望。
親子三人がくつろぎながら、50㎡という空間をいかに有効活用するかが最大の課題となりました。
もともとリノベーションに興味を持っていたご主人は、「賃貸で払っていた家賃より、月々のローンの方が安く、しかも自分らしい住まいを資産として持てる」と中古マンションを購入してのリノベーションに大満足。
子育てファミリーが生活する上で必要なスペースはもちろん、アンティーク家具がお好きで、ご自身でDIYも行うご主人がインテリアを楽しめる余白も確保。
50㎡というコンパクトさを感じさせない開放感のあるプランが誕生しました。
工夫のひとつとして、寝室を小上がりにして床下を収納として活用。昼間は布団をしまって、ママと赤ちゃんが遊ぶキッズスペースへと早変わりします。
寝室とリビングの仕切りは、寝た時に目隠しになる高さ。リビングとつながった空間であり、ワイドな窓から広がるバルコニーとの一体感で開放感を演出しています。
仕切りの両サイドにデッドスペースを作らないように、片側を造作本棚、片側にデザインの仕事をするご主人のワークスペースを設けました。仕切り棚の位置を梁の位置と合わせ、本来は邪魔になってしまう梁を「ゾーンの区切り」として空間を引き締めています。
水回りなどの生活ゾーンは、トイレと洗面を一体にして収め、枠のない建具を採用してシンプルに。
玄関の土間は、ベビーカーが置ける広さを確保しながら、廊下の幅を広めに取りました。
生活ゾーンは白い照明でツヤあり塗装、リビング側のくつろぎゾーンは黄色照明でマット塗装にするなど、メリハリのあるディティールで、実際の面積より広く体感できる設計を施しました。
キッチンの造作棚に電球を埋め込んでショップ風の演出をしたり、白い天井に黒いダクトレールを目立つように配して空間のアクセントに。植物を吊るすレールは、ご主人がインテリアを楽しむためにも一役かっています。
50平米というコンパクトな空間で、ファミリーのやりたいことを詰め込んで満足できる住まいを実現。
リノベーションはその可能性を多分に秘めていて、特に70平米を超えると物件価格が上がりやすい関東では、社会的意義が大きいプランと考えています。
費用 | 850万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
家族構成 | ||
築年数 | 44年 | 面積 | 50.37㎡ |
施工期間 | 約1ヶ月半 |