リノベーション事例

2015.09.07

Shin-Shoku団欒グラデーション

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リノベる株式会社

ご夫婦と小さなお子様の三人ファミリーで、ほぼ正方形の85㎡という申し分のない広さのマンションですが、二つの課題がありました。

課題の一つはデザイン面。プレキャスト工法のため壁の躯体あらわしができず、ハードなテイストをお好みのご主人に満足頂ける内装にどう近づけるか。

もう一つはレイアウト。正方形ゆえに奥行きがあり、南側から入る採光の届く範囲が限られていました。奥へ光が届きづらく、暗くなりがちな空間をどうゾーニングするか。

この二つの課題を解決しながら、お施主様らしく唯一無二の住まいへとリノベーション設計を行いました。

部屋の奥まで届かない、南側から入る一面採光の光。
この光が届く濃淡を「グラデーション」と捉えて、光の届き具合に応じて「あるべき場所に、あるべきゾーン」をレイアウトしました。

グラデーションの最も濃いゾーンになる北側には、洗面・バスルームなどのサニタリーやウォーク・イン・クローゼットを配置。暗さを活かして床に黒タイルを採用し、重厚感を演出しています。

扉を開けて進むと、少し光の届く中間グラデーションのゾーンへ。重厚な床のテイストはそのままに、天井高を上げることで開放感があり明るい印象を与えています。明るすぎず暗すぎないことが望ましいキッチンや寝室を配しました。

さらに進むと光がシャワーのように降り注ぐ明るい南側へ。段差を下げることで、さらに開放的になった明るいフローリングの空間は、長い時間を過ごす家族団欒のリビングと、デスクを置いたワークスペースのあるゾーンです。

部屋の真ん中に大きな室内窓を設けて、寝食(寝室×キッチン)、オン・オフ(ワークスペース×リビング)を分けることで、一体化した空間でありながらメリハリのあるゾーニングを実現しています。

構造上、壁の躯体あらわしができないため、天井をあらわしにしてモルタルやダクトの見えるハードでメタリックな空間に。室内窓のサッシや照明などを黒でクールに引き締めながら、玄関から続く壁と扉のダイナミックな木目の合板がスタイリッシュさを醸し出しています。

費用 1000万円(税込) 物件種別 マンション
リノベーション
形態
家族構成
築年数 32年 面積 85.00㎡
施工期間 約1ヶ月半

備考

■設計:リノベる株式会社 天野慎太郎
■コーディネート:リノベる株式会社 木村有佑

お問い合わせ先

リノベる株式会社

〒107-0062 東京都港区南青山5-4-35 たつむら青山ビル

TEL:0120-684-224

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