2015.08.24
株式会社空間社
高原のリゾート地山中湖で80余年の別荘運営を行ってきた富士急行株式会社による『リノベーション別荘プロジェクト』のタイアップパートナーとして本物件の設計・施工を行った。
バブル期にピークを迎えた別荘の建設。
住居と同様ライフスタイルの変化に伴い、手放されて中古物件となっているケースも増えている。
別荘といえば、夏の短い期間だけ羽を休める場所、また一般市民にはなかなか手が届かないイメージがあるが
中古物件であれば、比較的手が届く価格になること、また内装に手を加えることで年間を通して過ごしやすく
夏の休暇の期間だけでなく「週末住宅」や「セカンドハウス」として、別荘の在り方が変わってくる。
今回工事を行った物件は山中湖畔別荘地内の上部「富士月見丘」エリアに位置する中古別荘物件。
車の音など聞こえない静けさと、鳥や風など自然の音だけを聞く贅沢さを合わせ持ち、豊かな木々に囲まれている。
築35年と築深であるが、定期的にメンテナンスされ、大切に使われてきたことを物語る躯体の丈夫さが魅力だ。
寒さが厳しくなる冬に向けて風除室を増築し、リビングとまっすぐつながる玄関位置へアプローチを変更。
新しく増築された入口部分には外壁タイルが貼られ、別荘の顔は優しい表情へ変化した。
別荘入口から裏手のプライベートスペースへつながるようデッキも新しく生まれ変わり、プライベートスペースには階段式デッキの先に枕木を敷き詰め、BBQや日向ぼっこを楽しめるガーデンスペースを製作した。
もともとコンパクトながらに和室・洋室と3部屋に分断されていた室内は、スタイリッシュなキッチンを囲んだLDK広々ワンルームスタイルへの大改変に加え、小屋組を開放した。
縦横ともに最大限の広さを出し、架け替えた構造梁にスポットライトを設置。照明を付ければ ”大人の隠れ家“的ムードが漂う。
パーティー仕様に使うも良し、レジャー用のコンパクト別荘としてとしても最適。
別荘の“改修”というハード部分に留まらず、想定した“別荘ライフ”、生まれ変わった別荘での様々な過ごし方を具体的に提案した事例となった。
費用 | 物件種別 | 一戸建 | |
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リノベーション 形態 |
家族構成 | ||
築年数 | 44年 | 面積 | 52.13㎡ |
施工期間 | 2.5ヶ月 |