2026.08.31
株式会社しわく堂
60代のご夫婦が自ら建てて暮らしてきた築30年の木造2階建て住宅。セカンドライフを目前に控え、ご夫婦は「平成築の新耐震基準なのに、地震のたびになぜかよく揺れる」という拭えない構造的な不安を抱えていました。
改修前の間取は、1階にLDKや水回りのほか法事用の続き間の和室があり、主寝室や個室群は急な階段を上る2階に配置された典型的な住戸。将来の階段昇降に対する身体的な負担や、冬場の深刻な底冷えに悩まされていたほか、室内は愛猫の爪とぎによって壁紙や襖がボロボロに傷ついていました。
耐震診断を実施したところ、新耐震でありながら1998年の中間検査制度導入前の過渡期に建てられたゆえの「隠れ耐震不足」が判明。熊本地震でも倒壊被害が多発した、現代のストック住宅が抱える社会課題をそのまま映し出していました。人生の後半戦を安全・快適に、そして愛猫と穏やかに暮らすための根本的な改善が求められていました。
「猫と、健康と、安心と」をテーマに、構造的リスクを抱えるストック住宅を終の棲家へと再生しました。
外壁材は健全だったので、コストを考慮して内側からのリノベを基本方針として、耐震面では、構造補強を行い「平成初期の隠れ耐震不足」をクリアし、内側から気密・断熱改修を施して温熱環境を向上しました。
プランニングは、急な階段を緩やかに掛け替えながらも、老後を見据えて、1階で全ての生活が完結するように計画しました。
最大の特徴は、健康配慮型の素材選定です。
床材には、ナノ化鉱物を含浸させた遠赤外線輻射のリカバリーフロア「UaFloors」を採用。人体やペットから発せられる熱に反応して遠赤外線を輻射し、血行促進や疲労回復を促す床が、常に地に足が触れる猫の健康や、シニア世代の身体を優しく包み込みます。壁には調湿・消臭効果に優れた珪藻土を用い、自然の素材感が心地よい空間に。壁には猫の爪とぎ対策で高さ2mまでニレ材を張り、造作収納にキャットステップも設置。人も猫も、健やかに歳を重ねられる住まいへと生まれ変わりました。
| 費用 | 1930万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
| 築年数 | 32年 | 面積 | 197.93㎡ |
| 施工期間 | 10ヶ月 | 構造 | 木造 |