2026.08.29
有限会社ひまわり
かつて小倉城「西ノ口門」があった場所で、令和八年、新たな「乱」が起きた。
2026年。米国とイランの戦争で、ホルムズ海峡の船舶航行が大きく滞った。リノベーション着工直後だった。フェノールフォーム系断熱材、ユニットバスやキッチン、トイレメーカーも受注停止を発表。養生材やコーキング材まで現場や職人の手元から消えた。
ここは、福岡県唯一の天守閣を持つ小倉城、そのかつての城内に位置するマンション。城を築き、外国貿易を盛んにした細川忠興なら、この苦難をどう乗り切っただろうか。
古地図と歴史資料をたどると、本邸は城下への出入口「西ノ口門」のほど近くにあった。
資材が届かない。工程が読めない。
令和八年、小倉城西ノ口門の乱。
私たちの戦が始まった。
フェノールフォーム系断熱材は出荷停止。代替材を探し廻る。メーカーとは通常の倍以上やり取りを重ね、納期を押さえては工程を組み替える中でユニットバスやトイレも受注停止。ところが設備が届いても、接着剤、シーリング材、養生材がない。コーキング処理のみ別日に回すなど、現場はまさに戦国荒れ模様。
一方、施主様が望んだのは「ホテルライクな非日常」を日常に変え、これからの人生を心地よく過ごす住まいとすること。その夢を資材不足の言い訳で曇らせるわけにはいかない。設計、職人、メーカー。現場に関わるすべての現場侍たちが、材料調達と工法に知恵を絞った。
ホテルの客室を超える質感を求め、壁紙には頼らず、塗壁と無垢材を中心に造作を多用し職人の手仕事で仕上げた。さらに、かつて小倉城「西ノ口門」があった土地の記憶を室内へ。門を思わせる開口、忍者扉、引込戸を随所に設え、脚元灯やセンサー灯を多用し、夜間や将来の歩行不安をクリアした。こうして完成したのは、歴史を感じる施主様だけの「小倉城 西ノ口門ホテル」。
令和八年、西ノ口門の乱。全国津々浦々で幾多の事業者が同じ戦いをしたことか。
資材は尽きようとも現場侍たちは足と手を動かし、知恵と技は尽きませぬ。全国の同じ境遇で踏ん張った現場の強者どもよ――いざ、勝ちどきを上げようぞ。
| 費用 | 2450万円(税込) | 物件種別 | マンション |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
| 築年数 | 21年 | 面積 | 54.17㎡ |
| 施工期間 | 120日 | 構造 | RC造 |
お問い合わせ先
〒802-0061 福岡県北九州市小倉北区三郎丸3-14-22 石橋ビル3F
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