2026.08.29
株式会社スロウル
1973年築、約101㎡の補強コンクリートブロック造。北海道の住宅地に多く建てられた、三角屋根の一戸建てだった。
築50年を超え、水まわりをはじめ更新が必要な部分はあったが、躯体はまだ十分に使える。既存の階段、木製内窓、化粧合板、型ガラス、照明など、手を加えればそのまま使えそうなものも数多く残っていた。
決め手は建物だけではない。約290㎡の敷地には犬たちが走れる庭をつくる余地があり、周辺には緑も残っている。パートナーと犬5匹が暮らす場所として、この家と環境の組み合わせに可能性を感じた。
この家を約1,300万円で購入し、約1,500万円の予算でリノベーションを計画した。水まわりの更新を進めながら、既存の壁や階段、木製内窓、化粧合板などは状態を確認し、残すところと手を入れるところを一つずつ決めていった。
全部を一度に直す予算はなかった。リノベーション費用は約1,500万円。犬5匹との暮らしをまず整えるため、水まわりと室内を優先し、外断熱や窓の更新は将来へ。既存の壁や階段、木製内窓、舟底天井も、使えるものは残すことにした。
正直、舟底天井を白く塗って残す案には迷いがあった。塗装して再利用するだけでは、施工会社が手掛けるリノベーションとして仕上がりが軽く見えないか。きちんと施工する部分と、施主自身がDIYで手を加えていく部分を、どう一つの家として馴染ませるかが気になっていた。
それでも、全部を新しくすることはできない。思い切って白く塗ってみると、印象は変わった。舟底天井だけでなく、隣の古い木製内窓まで自然に馴染んで見えた。同じ時間を経たものがいくつか残ることで、古さが浮かず、むしろ全体が落ち着いて見える。残すことは、単に工事を減らすことではないと気づいた。
完成後は施主自身がウッドデッキや家具をDIY。工事が終わってからも、この家には少しずつ手が加わっている。
| 費用 | 1500万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
| 築年数 | 53年 | 面積 | 101.00㎡ |
| 施工期間 | 約5ヶ月 | 構造 | 補強コンクリートブロック |