リノベーション事例

2026.08.28

世界一美しいゴミステーション

  • 東北

株式会社N’s Create.

協立2ビルでは、車両用エレベーターの劣化と部品廃盤により、2024年に地下駐車場が稼働を終了。地下空間は本来の用途を失っていました。車両用エレベーターを修繕し機能を維持するには約3,000万円、塔屋建て替えを伴う場合は1億円以上を要するため、従来用途への復旧には大きな投資が必要とされ、未利用状態が次善の策となっていました。一方、ビル管理の現場では、清掃業界の人手不足や単価上昇、夜間入室時のセキュリティ・プライバシーへの配慮など、従来の管理運用も限界を迎えていました。館内分別が行き届かず、二次分別を清掃スタッフが担う場面もありました。「活用できない地下空間」と「持続困難な清掃運用」という二重の課題解決が強く求められていたのです。

「ゴミを出す」。
この日常的な行為が、集積所にゴミ袋を置いた途端、他人事になってしまうのはなぜでしょうか。
「世界一美しいゴミステーション」は、その意識そのものを変えるプロジェクトです。見た目を整えるにとどまらず、分別の理由や資源のゆくえを空間全体で可視化し、利用者の行動変容を促します。
舞台は、使われなくなっていた地下駐車場の一角。高額な車両用エレベーターの機能復旧ではなく、わずか約310万円の改修によって既存地下空間に新たな用途を与える道を選びました。
テナントからの動線計画を一から見直し、グラフィック、サイン、アート、そして光を効果的に活用。案内を読まなくても自然と分別場所がわかり、整理しやすく、捨てやすい「利用者参加型インフラ」へと転換しています。LUNNY’S VEGGIEによるキャラクターは、ネガティブ空間を明るく人を迎える場所へと塗り替えました。
この空間再設計と運用の見直しにより、年間約96万円の清掃費削減を実現。さらに回収資源は「Pocci!」を通じて地域へ還元されます。つくって終わりではなく地域とともに育てる取り組みとして、完成後には入居者や地域住民を招いた説明・交流イベントを開催しました。活用されていなかったビルの一角に「ゴミステーション」という新たな役割を与え、資源と人が循環する都市の小さなサステナブルインフラへと昇華させています。

費用 310万円(税込) 物件種別 その他
リノベーション
形態
その他 家族構成
築年数 55年 面積 70.00㎡
施工期間 2週間 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造

備考

https://kyoritsu-bldg.jp/magazine/1934/

間取り

BEFORE -

AFTER -

お問い合わせ先

株式会社N’s Create.

〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉3-3-21 上杉NSビル

TEL:022-721-7550

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