2026.08.26
明和地所株式会社
本物件は37.40㎡という都市型コンパクトな空間に対し、改修前はLDKが狭くダイニングテーブルを配置するとソファやテレビ台が置けず、居室全体のレイアウトが著しく制限される課題を抱えていました。また、LDKと洋室の間には圧迫感のある不透明な引き戸が立ち塞がり、バルコニーからの自然光が室内奥まで届かず閉塞感を生み出していました。
さらに、大きな吊戸棚に囲まれた閉鎖的なキッチンや経年劣化の進んだ水回り設備、変形クローゼットによるデッドスペースなど、タワーマンションに期待される上質な快適性とは乖離した状態でした。「食事場所の確保」と「狭さを感じさせない圧倒的な開放感の両立」をいかにアイデアで解決するかが、本プロジェクト最大のテーマでした。
改修後の住空間では、37.40㎡というコンパクトな枠組みを超容する「光と線のシームレスな連続性」をデザインテーマとしました。最大の意匠的見所は、LDKと洋室を分かつ天井高いっぱいの黒枠透明ガラススライディングドアです。従来の不透明な壁を排除し、繊細な黒ラインで空間を切り取ることで、バルコニーの自然光と風の流れを奥まで引き込み、ワンルームのような圧倒的透光性と1LDKの機能を美しいグラデーションで繋ぎ合わせています。 キッチン横には、彫刻的な表情を持つスタイリッシュな対面食事カウンターを造作。ダイニング家具を削ぎ落としたミニマルな造形美が、日常の食とワークスペースをスマートに包み込み、リビングの余白と洗練さを際立たせます。 素材のレイヤードにもこだわり、LDKの壁面には陰影を美しく受け止める静けさのあるグレーモルタル調クロスを採用。足元には暖かみのある木目調フローリングと新規設置された温水床暖房を組み合わせ、心地よい温熱環境をデザインに溶け込ませました。水回りには浮遊感を演出する木目のフロートデザイン洗面台を配置。洗練されたマテリアルと光の表情が響き合う、ホテルライクで静謐なモダンラグジュアリーへ昇華させています
| 費用 | 709万円(税込) | 物件種別 | マンション |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | |
| 築年数 | 20年 | 面積 | 37.40㎡ |
| 施工期間 | 2か月 | 構造 | RC |