2026.08.22
株式会社ルーヴィス
西側の開口とルーフバルコニーがうまく生かされていない3LDKの間取りでした。
75㎡の室内と40㎡のバルコニーを、ひと続きの住まいとして捉え直した自邸リノベーションです。中高層地域と低層地域の境界に建つこの住戸は、西側に低層住宅地へ向かって大きく開けたバルコニーを持ち、その開放性が最大のポテンシャルでした。一方で、強い西日や日射、外部からの視線をどう受け止めるかが課題でもありました。
そこで、日差しを遮り、視線を和らげ、風を通しながら、室内の光の表情を変化させる装置を窓辺に設えました。日本の伝統的な建具「蔀戸」を参照した、上げ下げできる薄い膜です。透過度の異なるファブリックを内部側と外部側に重ねることで、光をやわらかくコントロールし、その下部にはデイベッドや縁側を設け、内外を感じながら過ごせる窓辺空間をつくりました。膜越しに現れる日々の生活は、閉じた室内に留まらず、都市に対するやわらかなファサードにもなります。四季の太陽の動きに合わせて、住まいが呼吸するように変化する窓辺です。
また、幹線道路や鉄道が近い東側には、キッチン、WIC、収納を配置し、都市の喧騒とのバッファーとしました。個室はすべて引戸とし、欄間を設けることで、閉じていても光と風が住戸全体に通る構成としています。Pale Veil は、日本民家に見られる「一屋一室」のおおらかさを、現代の都市型マンションへ更新する試みです。
| 費用 | 1750万円(税込) | 物件種別 | マンション |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
| 築年数 | 1年 | 面積 | 75.47㎡ |
| 施工期間 | 3カ月 | 構造 | 鉄筋コンクリート造 |