2026.08.20
リノベる株式会社
前の家でも気に入っていた川沿いの暮らし。長く暮らす家だから、窓からの景色にもこだわりたい。どうしても譲れなかったのは、川が近いだけでなく「家から川が見えること」だった。
大切にしたのは、「どんな家か」より「どう暮らしたいか」。二人とも自宅で仕事をし、仕事の後もそれぞれの創作活動に没頭する。「川が見えること」は、家で過ごす時間が長い二人にとって大切だった。
しかし、当初検討していた人気の川沿いエリアは相場が高く、希望に合う物件が見つからない。そもそも「川が見える」という検索条件はなく、物件探しは難航した。
そこでエリアを広げて地図上で物件を洗い出し、一軒ずつ川の見え方を確認。見つけたのは、検討すらしていなかったエリアの、駅徒歩20分弱、築40年の角部屋だった。駅近でも築浅でもない。けれど家に入ると、3方向の窓すべてに隅田川。
「これ以上はない」と、その日のうちに申し込んだ。
たくさんのリノベ事例を見て、広い玄関土間やWICを希望していたお二人。けれど、三方の窓から川を望むこの部屋の魅力と、二人の暮らしを突き詰めていくと、辿り着いた最適解は、少し違うものだった。
部屋の中央に大きな木のボックス収納を配置し、その周りを生活空間がぐるりと囲む。細かく仕切らない大空間にすることで、窓から窓へ光と視線が抜け、どこにいても川を感じられる。「多様なものが混在する賑やかさに惹かれる」という二人の暮らしを、シンプルで大胆な骨格がおおらかに受け止める。
そこに、二人の「好き」が溢れていく。壁一面の棚にはCDや旅先で集めたもの。キッチンには台湾のタイル博物館で選んだタイル。台湾のホテルで一目惚れしたペンダントライト。ビールケースにはOSB板をぽんと載せてテーブルに。黄色い注意看板は、今ではパントリーの一角に。洗面は「思いっきりポップに」と、ピンクの壁に水色の目地を合わせた。
朝は川を眺め、昼は窓辺に二人並んで仕事をし、夜は並んで料理をする。旅に出れば、今も「あ、これあの棚に置きたい」と家のことを考える。
誰かが決めた「いい家」ではなく、「これがいい」と言える家を、住まい手とつくり手が一緒に見つけていく。物件も、間取りも、そこに置くものも。住まいを選ぶことは、どう暮らし、どう生きるかを選ぶことでもある。
| 費用 | 2120万円(税込) | 物件種別 | マンション |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
| 築年数 | 40年 | 面積 | 68.64㎡ |
| 施工期間 | 3カ月 | 構造 | SRC造 |