リノベーション事例

2026.08.19

構造壁を抱く橙色のコア

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株式会社ブルースタジオ

神奈川県横浜市にある85㎡の中古マンション。面積としてはゆとりがあり、夫婦二人の将来を見据えた暮らしに対して、十分な可能性を持つ一方で、既存の間取りは空間全体が大きく二分されていました。住戸の中央付近に残る、構造上取り除くことができない壁が、広い空間を大きく二分し、各室のつながりや視線の抜けを妨げてしまう要素でした。既存のままでは、85㎡という広さを活かしきれず、部屋ごとに閉じた印象が残る住まいになる可能性がありました。一方で、その壁は避けられない条件であるからこそ、計画の起点にもなり得る存在でした。制約を単なる弱点として処理するのではなく、住まい全体の構成を考えるための手がかりとして捉え直すことが、このリノベーションの出発点となりました。

横浜の85㎡の中古マンションを舞台にした、20代夫婦のためのフルリノベーション。計画上の最大の特徴であり課題でもあったのは、住戸の中央付近に残る撤去できない壁でした。これは住戸が持つせっかくの広さを分断し、プランの自由度を制限してしまう存在です。しかし本計画では、その制約を住まい全体を組み立てるための核へと読み替えました。

提案したのは、水まわりを集約し住まいのシンボルとなる「センターコア」です。浴室・脱衣室・トイレ・洗濯スペースの機能を、壊せない壁を巻き込むように住戸中央へ集約し、周囲にLDK・書斎・寝室などを展開。各室は用途に応じて分かれながらも、常に中央のコアを介して視覚的につながり、85㎡の広さを分断するのではなく、回遊性と一体感を生み出しました。このコアは単なる水まわりの箱ではありません。家のどこにいても視界に入り、暮らしの中心に立ち現れる住まいの象徴です。仕上げにはオレンジの磁器質タイルを用いて、家の核にふさわしい重量感を表現しました。かえって周囲の空間は、白を基調としながら、ステンレスや鏡などの映り込みのある素材で対比させることで、オレンジのコアはより鮮やかに浮かび上がります。

コストを抑えるため、天井は躯体現し、建具も必要最小限にしました。一方で、住まいの印象を決定づける部分にはしっかりと投資することで、「制約」を「個性」へと転換した住まいです。

費用 1700万円(税込) 物件種別 マンション
リノベーション
形態
中古を買ってリノベーション 家族構成 二人暮らし
築年数 48年 面積 85.44㎡
施工期間 4ヶ月 構造 RC造

間取り

BEFORE 2LDK

AFTER 2LDK+WIC

お問い合わせ先

株式会社ブルースタジオ

〒104-0045 東京都中央区築地4-5-9 築地安田第2ビル4階

TEL:03-3541-5878

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