2026.08.18
株式会社フージャースコーポレーション
先述した価格上昇という課題に対し、デベロッパーは何ができるだろうか。事実、不動産価格と建築費の高騰の煽りを受け、想定していた顧客層と販売価格の乖離が生じてしまっていた。そこで一度、私たちの原点へ立ち返った。「全ての人の欲しかった暮らしを叶える」という志のもと、中古マンションをリノベーションによって再生し、価値・品質・暮らしの豊かさを両立した、新しい住宅供給の形をここ東北で目指したのが本事業である。物件はエンジニアリングレポートでも順法性を担保できたが、既存入居者を考慮した施工監理工程のもと、安全性や維持管理性を基準に、更新内容の優先順位を明確にした上で慎重に工事を進めた。結果、販売開始からファミリー層を中心に問い合わせが続々と届いた。新築を手がけるデベロッパーと、リノベーション企業は互いに牽制し合う関係だろうか。私たちはそうは思わない。
地価・住宅価格上昇の潮流は首都圏のみならず地方にも及んでいる。日本のストック問題が深刻化の一途を辿る一方、そんな課題に対し新たなアプローチを提示するのが本プロジェクトだ。スクラップ&ビルドが主流だったデベロッパーが、地場のリノベーション企業と手を組み、当社として東北初となる、本格的な一棟リノベーション分譲マンション『デュオリスタ南仙台』を手がけた。
東北の平均年収は決して高くない。しかし、地元企業に勤める会社員程度の世帯所得で十分手を出しやすい価格で、かつ新築マンションと同程度の設備を備えた、すなわち『新築と中古のいいとこどり』をした非常にコスパの良い選択肢だ。もちろんメインターゲットの子育て世代に焦点を当てた、暮らしの快適性と安全性にも十分配慮。元々集会所として活用していた部屋はコミュニティスペース兼キッズスペースに作りかえた。1997年築と、昨今の住宅事情を加味すると決して古くない物件だが、大規模改修により適合R1・R3住宅の品質基準を満たしている。
大手デベロッパーとリノベーション企業という、対(DUO)を成す企業が、戮力協心となって成した本プロジェクト。リノベーション協議会会員同士による一棟リノベ事業が成り立つ可能性を、ここ東北で実現したことで、今後の市場の趨勢に与える影響は大きいと考える。
このように私たちが手を取り合えば、リノベーションはもっと身近になるはずだ。
| 費用 | 物件種別 | マンション | |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | ファミリー |
| 築年数 | 29年 | 面積 | 4,339.62㎡ |
| 施工期間 | 1年5ヶ月 | 構造 | RC造 |
お問い合わせ先
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