2026.08.18
株式会社ニューユニークス
Yさんが今回リノベーションで叶えたかったのは「毎日楽しく、料理がしたくなるようなキッチンで暮らす」という日常だった。
12年間この家で暮らしてきたYさんは、この住まいの使い勝手や課題を誰よりも理解している『この家のプロ』でもある。だからこそ私たちは、一方的に提案するのではなく、住まい手の実感と設計者の知見を持ち寄り、“今の暮らしに本当に必要なこと”を共に整理した。
当初は、使い勝手の良さを実感していたシステムキッチンも候補だったが、既存空間との調和や細かな使い勝手までを見つめ直した結果、造作キッチンへと方向を転換。
少しずつ全体を変えるのではなく、必要な場所を、最高精度でアップデートする。
3回にわたる家づくりの経験を通して見出したYさんなりの答えが、このキッチンには込められている。
Yさんの家づくりは、今回で3回目を数える。
1回目は、マンションをリノベーション。
2回目は、今のご自宅である注文住宅を建てた。
3回目となる今回の軸となったのは、実体験を踏まえたYさんなりの答えをキッチンのアップデートに込めることだった。
1回目は気に入ったメーカーのシステムキッチンを使い、使い勝手の良さを実感。
一方、2回目の注文住宅ではデザイン性を重視したことでメンテナンスのしづらさも経験した。
今回目指したのは、その両者を自分たちらしい黄金比で整えること。
そのために、約1000万円の予算を家全体へ分散させるのではなく、暮らしのコアであるキッチンへ一点集中させた。
数多く所有する家電の置き場や、不便さを感じていた調理動線も再整理。背面キャビネットは角をアールにし、往来の多い通路にやわらかさを。壁には既存キッチンにも使われていた白タイルを取り入れ、これまで大切にしてきたデザインも受け継いだ。
家づくりは、一生に一度で終わるものではない。2回、3回と家と向き合うことで、自分たちらしい答えを見つけていく。
空間だけでなく、自分たちらしさと向き合う時間そのものが、住まい手自身の人生を豊かにするのではないだろうか。
そんな住まいとの付き合い方を、当たり前の選択肢として広げていくこと。
それもまた、私たちつくり手に求められている役割なのかもしれない。
| 費用 | 980万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
| 築年数 | 13年 | 面積 | 33.40㎡ |
| 施工期間 | 2 | 構造 | 木造戸建 |