リノベーション事例

2026.08.10

住まい手の創造力を解き放つ一棟リノベ賃貸

  • 首都圏
  • 家全体

株式会社リビタ

舞台は都内随一のカルチャータウン・高円寺。古着屋やレコード店、雑貨屋、グラフィティアートなど、独自の文化がひしめき、混ざり合い、多様な人々を受け入れてきた。 一方で、この物件は竣工当時の間取りや内外装のまま現代の暮らし方に応じた十分な改修投資が行われず、好立地にありながら街が持つ熱気から分断され、ポテンシャルを活かしきれていなかった。 懐の深い高円寺の街だからこそ、画一的で内に閉じるのではなく、街とつながる要素を取り入れた賃貸住宅が必要なのではないか。そこで私たちは、入居者が街と住まいの双方からより刺激を受け、住むことで自分の趣味や感性が磨かれるような住空間を作りたいと考えた。 画一的な間取りやデザインが一般化する効率重視の賃貸住宅市場に対し、住まいを自己表現の場として捉え直すことで、住まい手の創造力をかき立てる空間としての新たな賃貸住宅の可能性を提示する。

築古賃貸住宅を「暮らしに制約を与える画一的な住まい」から「入居者の感性を刺激し自己表現を促す空間」へ。 専有部は間仕切り壁を取り払い、空間を仕切る大型オープンシェルフを主軸に、可変性と拡がりのある住空間を計画した。部屋ごとの躯体の個性を活かすようにシェルフを配置し、カートやカーテンを組み合わせることで、入居者が自在に空間をカスタマイズしながら、棚の周りに暮らしが広がり、モノと空間が融合する場を創出した。シェルフは構造となるLGSを現しとし、染色したラワン合板と組み合わせることで無骨さと上質さを両立。カラークリア塗装を施した既存躯体や、透過性を調整するカーテンを重ねることで自然なムラを生み出し、多種多様なモノを受け入れる背景としての空間を実現した。 共用部では、奥まった狭いアプローチを逆手に取り、街の裏路地を彷彿とさせる魅力的な導線へと昇華させた。エントランス壁面には、高円寺の街に広がる壁画プロジェクトと協業しアートを制作。通り抜けることで街へ繰り出すモードと自分の世界に没入するモードをゆるやかに移行させ、住まいと街が高円寺のカルチャーを介してつながる、この場所でしか得られない付加価値を創出した。 この賃貸住宅は単なる寝食の場ではない。住むことで、入居者が住まいからも街からも刺激を受け、自身の趣味や感性を磨く新しい住空間の提案である。

費用 物件種別 マンション
リノベーション
形態
リノベーション賃貸 家族構成
築年数 37年 面積 1,089.15㎡
施工期間 6か月 構造 RC造地上5階建

間取り

BEFORE 2LDK

AFTER Studio

お問い合わせ先

株式会社リビタ

〒153-0062 東京都目黒区三田1-12-23

TEL:03-5656-0080

リノベーション事例一覧に戻る