リノベーション事例

2026.07.27

実家の一角が、まちの居間になった

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株式会社夢工房

祖母が暮らした和室と、家族が集うリビングだった実家の1階。祖母の他界後、住むのは両親のみとなり、大きな家に部屋が余る状態が続いていた。施主は飲食店での3年間の修行と並行して、将来の独立に向け実家活用を検討。父親と同級生である施工会社社長との信頼関係もあり、物件探しや初対面での合意形成といった障壁なく、計画を具体化できた。

東京のある商店街の裏路地。祖母が暮らした和室とリビングだったこの一角は、いま、家族だけでなく地域のひとびとが集まる場所になっている。
サッカー選手として活動していた施主は、怪我とその後の不調を経て食と向き合い直し、この店の構想を得た。実家の1階に店を構えたのは、開業コストを抑えるためだけでなく、両親が地域で築いてきた関係——同級生である工務店社長との信頼、近隣の商店会、恩師とのつながり——を引き継ぐ選択でもあった。
珪藻土と漆喰を配合した塗り壁、足場板の床、無垢の木の扉。設計で一貫していたのは「閉じすぎず、開きすぎない」という距離感だ。厨房を完全にオープンにせず客席の気配は感じられる室内窓、1人でも入りやすい単席、犬と暮らす人のためのテラス席。いずれも、私的な家族の空間を地域へひらいていく工夫である。
広告費をかけず口コミとSNSだけで客足が広がったのは、積み重ねてきた地域とのつながりが土壌にあったからだ。恩師や旧友が店を訪れ再会し、商店会の人が客を連れてくる。実家という私的な空間を地域に開いたことで、家族の記憶と地元のネットワークが交差する場所が生まれた。
引退後、何を社会に送っていくかを考え続けてきた施主にとって、この場所は個人の恩返しにとどまらない。地域に育てられた施主が、地域に居場所を送り返す——実家のリノベーションは、その循環の入り口になった。

費用 1050万円(税込) 物件種別 一戸建
リノベーション
形態
持ち家のリノベーション 家族構成 ファミリー
築年数 26年 面積 41.30㎡
施工期間 2か月 構造 軽量鉄骨

間取り

BEFORE 4LDK

AFTER 3LDK

お問い合わせ先

株式会社夢工房

〒224-0041 神奈川県横浜市都筑区仲町台1-3-7 ヤマヒョウB館201

TEL:0120-068-660

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