2025.09.19
G-FLAT株式会社
「お客様の家づくりをお手伝いする中で、当時住んでいた賃貸に家賃を払い続けるのが“もったいない”と感じるようになり、中古物件をリノベーションして“資産”にすることを決めました」という施主様。出会った築28年のマンションは、広すぎず、狭すぎない二人暮らし向けにちょうど良いサイズ感が決め手でした。「中古マンション特有の閉鎖的な玄関が好きではなかったので、靴磨きがゆったりできる広さの玄関土間にしたら、飼い猫も含めて、家族みんなのお気に入りの空間になりました。休日になると、玄関に設置したベンチのまわりに家族の誰かがいつもいて、思い思いに過ごしています」
お客様の暮らしや好みに合わせて、空間を「仕立てる」。それは、服の着心地と同じように、快適な“住み心地”を演出していく技術です。たとえば糸やボタンは“家のパーツ”、服のフォルムは“間取り”と言えるかもしれません。
ここでは、服飾のお仕事からリノベーションコーディネーターに転身した施主様が、自らの住まいを手がけた事例を紹介します。
服好きのお母様の影響で、幼少期から「自分の感覚で好きな服を選ぶ」ことに喜びを見いだしていた施主様。進学した服飾系の大学では、ファッションショーの経験が転機となり、空間デザインに興味が移っていきます。
「服以外に、ショーの構成や世界観を学生だけで作り上げたのが楽しくて。卒業後、アパレルの企画職に就いてからも、空間全体をデザインしてお客様個人に合わせたものを作りたいという想いが強くなり、リノベーション業界に転職しました」。
そんな施主様が手掛けたマイホームは、「衣」の美的感覚で住まいを完成させた好例です。キッチンにはキズが目立ちにくい人工大理石の天板を取り入れ、寝室とお手洗いの壁面は補修が簡単な塗装仕上げに。空間の「お直し」が手軽にできる点にもこだわりました。
服と建築。「人の周りを覆い、包む」という点で多くの共通点がありますが、一人ひとりに合わせてあつらえる衣服のように住空間をお仕立てしたら、新感覚の美しい景色が生まれました。
費用 | 1200万円(税込) | 物件種別 | マンション |
---|---|---|---|
リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 29年 | 面積 | 59.50㎡ |
施工期間 | 3ヵ月 |