2025.09.18
大阪ガスマーケティング株式会社
部屋の中央に和室があり、北側個室が孤立した状態でした。
LDKから城を望むレイアウトではなくそれぞれの部屋が独立し、風通しも悪い状態でした。
風通しとレイアウトをよくすることからプロジェクトは始まりました。
「風通しプロジェクト」。当リノベについてお客様はそう名付けられました。
“風通し”を設計士とお客様との共同テーマとして取組み、風の通る機能をもたせるデザイン・工夫をいたるところに取り入れる。独立した個室を設けながらも、窓やスリットを通じて風だけでなく互いの気配が心地よくつながり合う、緩やかな連続性を持った空間を作りました。LDKは風だけでなく視線も抜ける窓があり、お城を望むことができるためレイアウトにも工夫。全体としてはグレーを基調にまとめ、余白を残しながら古材や小品といった要素が織り重なるように構成しました。
本プロジェクトにとって、旅先での思い出を取り入れることも重要なテーマ。
毎年、足を運ばれていた旅先のギャラリーで使われていた古材は、買い付けて棚に、300年前の古民家の梁はテレビ下のカウンターに転用し、お客様のもつ感性や旅先での思い出を表現。実際、旅で目にした路地や風景もモチーフとなり、住まいの随所にデザインとして表情を与えています。
また、旅先で出会った小品を飾るためのスペースも計画。引き渡し後お伺いするたびに少しずつ飾りが増え、旅先での記憶とともに空間が深みを帯びていきます。
「風通し」が機能とデザインを紡いだ、五十代御夫婦のこれからの住まいとなりました。
費用 | 2300万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | |
築年数 | 23年 | 面積 | 79.91㎡ |
施工期間 | 3.5ヶ月 |
お問い合わせ先
〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町4-1-2 ガスビル3階
TEL:0120-300-101