2025.09.17
株式会社コスモスイニシア
 
                                『地域課題と向き合う、逗子での第一歩』
都市生活者と自然との距離が広がる中、海岸地域では環境保全や地域とのつながりの希薄化が課題となっていた。逗子市は移住促進に向けて地域の魅力向上と環境教育の充実を目指し、逗子海岸営業協同組合も来訪者増による海の活性化を期待していた。こうした地域の課題とビジョンに共鳴し、私たちは湘南エリアでの住まいづくりにおいて「海と暮らしの接点を再構築する」必要性を感じた。その第一歩として逗子海岸での親子ビーチクリーンを実施し、地域と連携した啓発活動や回収素材のアップサイクルへと展開。海を守る意識を育みながら、住まいと自然をつなぐ新しい価値の創出を目指した。
逗子の海岸が、美しい風景だけでなく、子どもたちが海に触れ、大人たちが自然と向き合う、
「学びと自然環境が交わる場」へと変わりはじめています。
2024年の逗子海岸での親子ビーチクリーンを起点に、単なる清掃活動を超え、海の環境に対する意識をリノベーションするプロジェクトへと進化。昨夏海岸で集まったペットボトルキャップは、地元サッカーチームの子どもたちと一緒に分別・洗浄し「手を動かしながら学ぶ」環境教育へと展開。
その素材が2025年『ずし』オブジェとして生まれ変わりました。
『ずし』は海と学びが交わる逗子海岸のランドマークとして、訪れる人々を迎えるフォトスポットに。
表面にキャップをアップサイクルしたうろこ状のタイル、裏面にキャップを敷き詰め、環境メッセージを風景の中に溶け込ませました。
さらにビーチエコステーションもリノベーション。ゴミ分別の機能だけでなく環境への気づきを促すデザインで、訪れる人の行動を自然に変える仕掛けを組み込みました。
こうした活動は、海岸から「暮らし」へと広がりを見せています。
ビーチクリーンで拾った海洋プラスチックは、リノベーションマンションの内装タイルへとアップサイクルされ、日常に。
海とまちを結び直す“共生デザイン”として、逗子から次の世代へと手渡す未来の風景を描く取り組みが始まっています。
| 費用 | 物件種別 | その他 | |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 | その他 | 家族構成 | |
| 築年数 | 0年 | 面積 | 999.99㎡ | 
| 施工期間 | 10か月 |