2025.09.16
株式会社まごころ本舗
被災直後に現地調査に行った際には道路から土砂や水があふれ、片付けをした土嚢が積みあがっていた。
周辺の建物は一様に道路の奥へ沈下し、道路からも陥没していた。
建物同士がぶつかり、屋根の破損等も見られた。
床の傾きは36/1000であり、球が転がるどころかまっすぐ歩けないような傾き方だった。
2024年1月1日 能登半島地震。
新潟県でも液状化により多くの建物が被害に遭った。
2022年に耐震改修により上部構造評点1.28、断熱改修でUa値0.35まで性能向上リノベを行った建物が被災した。
親から受け継いだ自宅をなんとか元の生活に戻したい。暖かい安全な家に戻したい。
そんな意向を叶えるため、どのような修繕ができるか?数ある工法の中で非常に悩みました。
被災者が一番悩むのは修繕のための引っ越しの手間。住みながら施工ができる方法を検討した。
施工は建物の基礎下から施工できる耐圧版工法とし、快適な屋内では停電時でも建物の中は冷えずに暖を取れた。
かつての耐震改修により固さが確保されていたため、外壁や壁紙などにも損傷が無く、屋外だけの施工で完結できた。
基礎下にジャッキを設置し、基礎ごと揚げて基礎下は薬液モルタルで固める施工を実施した。
今回の施主様(被災者)への助成金は合計825万円あったが、それ以上に修繕費用がかかる場合が多い。今回は屋外のみで完結できたこともあり
施主様の自己負担は可能な限り小さくできたと思う。
建物は水平に直り、沈下修正後も外壁や屋内の壁紙には亀裂も現れず、修正後も倒壊の心配なく
安心して暮らしていけるように改修ができた。
費用 | 1250万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
築年数 | 40年 | 面積 | 149.19㎡ |
施工期間 | 2カ月 |