2025.09.16
株式会社コスモスイニシア
 
                                「サウナが好きです」、昨今よく耳にする言葉だが、これは単にサウナという箱の中で汗をかくことではなく、”サウナ”、”水風呂”、”ととのう”が揃っていて、様々な演出と共に「その場での過ごし方が好き」、というのが真意なのであろう。本来、この体験は家から出てサウナ施設に行かなければ得られないものだが、それを家の中で独り占めできるというメリットに加え、住宅の中にあるからこそ、その前後で料理したり好きなお酒を作ったり、好きなタイミングで寝たりすることができる。不動産情報サイトのページには各”施設”までの徒歩分数が表記されているが、どんなに近くても家の外なら1分という表記になる。1分と2分はあまり変わらないが、0分と1分では大きな違いがある。「徒歩0分」には、今回のサウナ部屋を”設備”ではなく”施設”として捉え、それが家の中にあるという意味を込めており、それこそが本当の意味での”極楽”なのである。
『サウナに行くのではなく、サウナに住むのだ』
近年サウナ施設が続々とオープンし、サウナがブームから文化に変わりつつある。
サービス内容も年々進化しており、"サウナ””水風呂””ととのう”までの動線計画や演出などサウナという設備を最大限活かすために各社工夫を凝らしている。
こうした背景の中、”日頃の疲れを癒したい”、”頭をフレッシュにして仕事に望みたい”などサウナに行く目的も多様化している。
一方、サウナ好きが増えることで施設には人が溢れ、その目的を満足に果たせない人も少なくない。
『だったら家に作ろう』というのが本プロジェクトの趣旨である。
家の中に単なる「設備」としてサウナを入れるのではなく、サウナを様々な目的のための「役割」だと捉え、サウナ施設の中に住宅という機能を足す、という『サウナファーストな設計』をコンセプトとした。
本住戸は61㎡の1室 約7.5畳をすべてサウナ部屋としており、サウナに入るだけでなくヒノキ製のベンチに寝転んだり、座って本を読んだり、椅子に座って作業ができるスペースを用意。
洗面室とLDK空間にもアクセスしやすい回遊型の動線計画となっており、開放感があるだけでなく、廊下を挟まないため室温も一定で快適性にも配慮。
61㎡でありながらLDKとあわせて20畳以上あり、友達を呼んで”ととのい”ながら語らう憩いの広場としても活用できる。
| 費用 | 1300万円(税込) | 物件種別 | マンション | 
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 | リノベーション済み物件 | 家族構成 | |
| 築年数 | 37年 | 面積 | 61.00㎡ | 
| 施工期間 | 2.5か月 |