2025.09.15
株式会社アルフレッシュ
引っ越し好きで、家具を極力持たずに国内外拠点を変えて暮らしていたU様。「気ままな1人暮らしだけど、老後はどこに住もうか?」と思い始めた頃より中古戸建を購入してリノベに興味が湧き、当社セミナーに参加。ヴィンテージ愛好家で、中古戸建リノベは自然な選択だった。
実家のある市内で通勤圏内の条件で見つけたのは、築36年の2階建住宅。当時居住中の売主様が大切に住まわれている物件をU様が引き継がれた。新耐震基準の木造住宅は低断熱で、物件購入+リノベの予算総額から1階で生活が完結できるよう「ゾーン断熱」し、多忙な平日を効率良く回せるワンルーム動線を目指した。階段や廊下をLDKに取り込み、扉レスの洗面室での身支度もスムーズ。リビングの階段下小上がりのヌックはワークスペースで、外出しなくとも自宅で仕事が捗る。小さな書庫の明かりを灯すと蒐集品が映え、想い出とともに旅心がくすぐられる。
昨今の単身世帯増加により、当社でも「おひとりさまリノベ」の相談が急増している。地方は都市部に比べ、立地や築年数など希望条件に近い中古戸建が比較的手頃に購入できることから、それらは全て「戸建おひとりさまリノベ」である。
三重県の空き家は約14.3万戸 と全国平均より高い水準にあり、空き家対策は急務といえる。かつては「結婚したら戸建てを買う」のが人生定番コースのような既成概念があったが、単身でも自らの拠点を持つという価値観が定着してきた今、マキシマリズムを愛するおひとりさまにとって、手狭なマンションではなくゆとりの中古戸建を購入して自分らしい暮らしをリノベーションで叶えるということは、地方だからこそ実現できる自由で豊かな選択なのではないか。
そぎ落とされた機能美=ミニマリストの暮らしにフィットした都市がある一方で、都市のような便利さや刺激とはまた違った“自分のペースで生きる”“More is more”という豊かさが地方には在る。暮らしを主役にできるのが地方。時間にも空間にも余白があるから、おひとりさまが厳選した愛すべき物を“所有して、楽しむ”ことができ、さらにリノベーションで、物を飾るためのスペースや世界観にもこだわった誰にも邪魔されない自分だけの城が完成する。
このような「単身世帯×空き家活用」がこれからの地方戸建リノベの新たなスタンダードになるのではないかと思う。
| 費用 | 2100万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
| 築年数 | 36年 | 面積 | 98.95㎡ |
| 施工期間 | 3ヶ月 |