2025.09.12
株式会社まごころ本舗
人気のエリアだが60年前の大規模分譲の地域で、町全体の建物が古く、ハウスメーカーによる建て替えが盛んな地域。
大事に住んできた売主は、なんとか建物を残して使ってくれる買い手を探しており、売主と買主の想いが重なった。
お客様は2年間、新たな住まいを探しており、新築にするか、マンションに住むか、実家リノベをするか、ずっと悩んでいた。
この建物を紹介すると、全てが吹っ切れたように、「ここに住みたい」と即決。
夫婦の実家はどちらも古く、夏暑い・冬寒いの典型的な家屋で、バリバリ働く夫婦にとってせめて家ではストレス無く暮らしたい
と願っていた。
実家と同じくらいの築年数をどれだけ快適な家になるのか?
お客様も我々も大きなチャレンジの心持ちでプロジェクトはスタートした。
築58年。施主様はリフォームと増築を繰り返した家購入しリノベーションを行った。
準防火地域で瓦屋根、モルタル外壁・軒天で非常に重く、無数にひび割れが起き、雨水の侵入も見受けられた。
スケルトンリノベーションを行い、屋根、外壁を軽く、構造と断熱の強化を図った。
●構造
人が揺れを感じられる地震は年間1000~2000回。日本のどこかで起きている。
極稀に起こる大地震1回で建物が倒壊しなければOKという時代ではない。建物は上部構造評点(建物の固さ)で1.36
そして制震ダンパー(建物が歪んだ時に戻す作用)を付加し、繰り返し地震に強い建物にした。
●断熱
電気代の高騰が続いている。そのせいで冬に暖を取れない、夏には冷房をつけられずに熱中症など悲しいニュース多い。
今回のリノベーションでは付加断熱も行いUa値0.32(断熱等級6)C値は0.36と太陽光パネルをカーポートに施工し、
高まる冷暖房需要、電気代高騰化に対策した。室内が年中一定温度になることで軸組の劣化を防止する作用もある。
築100年まで半分を切ったこのタイミングで、更に50年を経ても価値のある建物へ。
「今」当たり前の基準ではなく、「将来」求められる基準まで性能を上げ、永続的にこの住宅の価値が残ることを願う。
| 費用 | 2500万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
|---|---|---|---|
| リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
| 築年数 | 58年 | 面積 | 122.55㎡ |
| 施工期間 | 4カ月 |