2024.11.01
株式会社住環境ジャパン
長く一人暮らしだった高齢のお母様との同居に際し、介護を見据えたリノベ事例。
2つの川に挟まれ、自然が多く景観も良い下町の住宅街。
お母様が寝起きする小上がりは、川面を行く船や、遠くの飛行機までも一望できる最高のポイント。
「この家の中で一番いい部屋はここ。母には、この明るいところで過ごしてほしくて」
ご主人の仕事の都合で、ずっと社宅暮らしだったお施主様。
「ずっと母が住んできて、最後にここが残ることは考えていた。売るという選択肢もあるけれど、私たちはこの環境がお気に入り。マンションが取り壊しにならない限り、生きているうちはここに住む」
いつかやるのなら、一刻も早い方がいいと一念発起。
他社もあたる予定で打合せに臨むも、初回でReoLaboオリジナルプランのStyle-Jに決定。
「介護系に寄せ過ぎて施設みたいになるのは嫌。デザイン性も重視でお願いした」
まずは、段差をなくすことからプランニング開始。
トイレの入り口は、車椅子でも自分で用を足しにいけるよう広めに。
廊下も一般的な幅より20cmほど幅広に仕上げた。電話を二ッチに設置するなど、動線上に張り出さないつくりに。
洗面台は下部の収納を設けず、車椅子のまま使用できる。
「洗面台下の収納って、意外と大したもの入ってないじゃない?だったらもう開けちゃおうって」
車椅子だけでなく、椅子を置いて座りながらの身支度も可能。
このスペースに椅子を置く理由がもうひとつ。
「入浴時の脱衣は補助しながらになるから、本人もずっと立っていられない。着替えの際には椅子があると便利」
お父様の介護を通じて得た学びを落とし込んだバスルーム。
お風呂のドアは折れ戸ではなく、3枚の引き戸で出入り口を広く確保。ヘルパーさんが介助しながらとなると、一般的な折れ戸では狭いうえに使いにくい。
「生きているうちで最後のリノベーション。もう1回直さなきゃ、ということころはないくらい妥協無しで臨んだ。新築のマンションを買うよりも、自分たちが年を取って生活するための安心という理想形になった。予算はオーバーしたが、今考えたら良かった!しかない」
お世話をされるための家づくりではなく、車椅子になっても自分で動ける家づくりが実現した。
費用 | 1400万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | 二世帯・三世帯 |
築年数 | 36年 | 面積 | 73.34㎡ |
施工期間 | 3ヵ月 |