2024.09.20
G-FLAT株式会社
元の間取りを、ほとんどそのまま利用したリノベーション事例です。また、既存で魅力的な部分をあえて残し、活かせる部分は受け継いで使うことに。「いま探してもなかなかなさそうな大きな照明や、しっかり手入れされたお庭の草花のほとんどは、売主さんから譲っていただいて、そのまま気に入って使っています」。
一方で、こだわりたい部分には費用をしっかり投入し、設備と機能面をブラッシュアップ。キッチン周りや洗面スペースを造作したり、「本物の素材を使いたい」というこだわりで無垢材を選んだりと、住み継ぐ世代にとって快適な住まいを目指しました。
古民家でもなく、築浅物件でもないから、どこか中途半端——⁉︎。1970年代後半に建てられた、中古物件市場で“埋もれてしまいがち”な一軒家と、新しい住み手が、この物語の主人公です。
山麓の斜面に建ち、一見すると平屋のように見えるこの戸建ては、前の住人だったご婦人が高齢になり、自宅を離れるのに伴って手放すことになった物件。RC造の古きよき重厚さをもつお家と、「経年変化したものの良さ」に魅力を感じる施主様が出会い、“気づかれずに埋もれていた価値”にスポットライトがあたることとなりました。
元々の設計の「ユニークさ」に加えて、大事に住まわれてきた「想い」によって、次の世代がその家の魅力に気づけたわけですが、それは、世代が違っても普遍的にわかる「家そのものの良さ」があったから。
「住人だったおばあさまが大切に使ってきた空間なのだなぁ、ということが一目でわかるほどポテンシャルの高いお家でした。天井が板張りだったり、本物の木材を使ったところが多かったり、ヴィンテージな雰囲気があることにも一目惚れして、即決したんです」と内覧の様子を振り返ります。
ヴィンテージの服を「着古す」ように、大切に「住み古す」。ともすれば、「不要なもの」になってしまいそうなところ、ものづくりにこだわっていた時代の「古くても伝わってくる、本来の良さ」を見いだした好例です。
費用 | 2190万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 47年 | 面積 | 181.10㎡ |
施工期間 | 4ヵ月 |