リノベーション事例

2024.09.17

緑映える、心整う。

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増改築を重ねた住宅は、正確な図面がなく、既存図の作成から工事はスタートした。解体に入ってからは、本来ならあってしかるべき箇所の柱が数本不足していたり、井戸が生きていて水が溢れていたり、常に1歩進んでは半歩下がるような状態で工事を進めた。
リノベーションに従事する者たちは、施主に対し工事状況を説明をする上で、緊張で背筋が伸びる瞬間は必ずある。築古の木造戸建てなら尚更。
そんな中「整った~」という声が上がる。施主との会話の後に、設計・施工担当が常に口にしていた言葉だ。柔和で落ち着いた雰囲気を纏う施主のリノベーションに対する考えの深さ故に会話をすると心が整うのだという。
常に課題がある工事であったことは間違いない。しかしながら現場に向かう足取りは軽い。
リノベーションに関わる者たちが施主のお陰で心整ったように、今の家族の形に合う緑映える家を通して、ご家族も心整う暮らしになることを願う。

築100年を超え住み継がれ、増改築を重ねた木造住宅。現在は父から受け継ぎ、夫婦+3姉妹で暮らしている。施主は「迷路のようになってしまったこの家を自分が整え、次世代に引き継がなければならない」という想いからリノベーションを決意。設計へのオーダーは"家族に合う家"という抽象的な内容で、木造改修の事例から仕事ぶりを信頼し「想像してもらった方がいいものができる」とあえて細かい注文はしなかった。

住宅の特徴は豊かな“緑”があること。背後には森があり、夏場でもさらさらと葉の揺れる音とともに涼しい風が吹き下りる。敷地には大きな梅・桜・紅葉の木々がゆらゆらと葉影をつくる。

そんな周辺環境から人の営みを考えてみる。
元々の住居は緑に“閉じる”構成であった。そこで大きな開口部を設け、丁寧に雑味を取り去りシンプルなしつらえで「見せる庭」として緑と密接な関係を持たせた。天井高はリビング・ダイニング・キッチンと変化させ、自然界に似た解放感とおこもり感が連続する空間にし、家族がLDKで過ごしながらも、その時々に合わせた“ほどよい距離感”を生む。

食卓を囲むとき。窓際で物思いにふけるとき。室内に映りこむ光の軌道や老木の佇まいに、ふと目がいき、自然との調和を感じる。何世代にも渡り住み継がれ、家が持つ記憶も含めた新たな住まいは、家族はもちろん街やそこに住まう人を暮らしの豊かさと安心感で包み込む。

費用 7700万円(税込) 物件種別 一戸建
リノベーション
形態
持ち家のリノベーション 家族構成 ファミリー
築年数 125年 面積 182.03㎡
施工期間 13ヶ月

備考

築年は正確な情報が残っておらず、おおよそ1900年といわれている

間取り

BEFORE 4LDK

AFTER 5LDK

お問い合わせ先

株式会社NENGO

〒213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口2-15-1

TEL:044-829-3343

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