リノベーション事例

1998年築、壁式構造の4LDKのお部屋でした。せっかくの東南の角部屋ですが、リビング・ダイニングの東側に和室が設けられており、南面の間口もそこまで広くないことから、何か少し暗さを感じてしまうリビング・ダイニングでした。キッチンも壁で囲まれ、全体的に窮屈さを感じてしまいます。マンションのすぐ東側には公園があり、お部屋からも素敵な緑の景色が眺められることとは対照的に、室内の解放感に課題が残るお部屋でした。

都心へのアクセスが良い街でありながらその騒がしさを忘れられる、緑あふれる場所に佇むマンション。
東側の緑豊かな公園を眺められるように、元々南西に配置されていた薄暗いリビングを、東側の和室と一体化して東西方向に広がるLDKとなるよう計画しました。リビングの窓からも緑が見えるようになり、公園で遊ぶ子どもたちや季節の草花を感じることができるようになりました。また、リビングの採光が２面で確保できるようになったことで、お部屋の雰囲気もパっと明るい印象になり通風も確保できました。
内装デザインには「丁寧な暮らし」をイメージしたホワイト・ベージュ・グレーなどのアースカラーを中心にチョイス。アクセントとして、さりげなくゴールドを散りばめました。玄関照明や、床の見切材、タオルかけやドアの取手など、小さな部分ですがゴールドはさりげない華やかさを魅せてくれます。
さらに照明計画にも注目です。ダイニングには形違いのペンダントライトを３灯、高さ違い取り付けて少しの個性をプラスしてみたり、リビングの天井は一段下げて間接照明を仕込みました。これは付けて、これは消そう、調光で好みの明るさにしてみようなど、シーンに合わせて自由に調整可能です。変幻自在な照明計画で、暮らしにリズムを生み出します。
緑を眺めながら優しく健やかな時間を過ごす家族の「丁寧な暮らし」をイメージした、ヘルシーなリノベーションです。

間取り