2024.09.16
株式会社夢工房
築40年を迎えたこの団地は、自然と共生し、住民同士が助け合うことを目指す街に位置する。団塊世代とファミリー層が住んでおり、若い世代の自治会活動も活発で、住民のつながりが強いのが特徴だ。
断熱性の低さ、間取りの使いにくさ、収納不足が課題だった。窓サッシを気密性・断熱性の高いものへ交換し、和室をウォークインクローゼットとフリールームに変更。壁式構造の制約がある中でも、浴室の拡大や回遊動線の設計など、工夫を重ねた。
素材にもこだわり、無垢材や磁器タイルの床、珪藻土の壁・天井、無垢の建具や巾木、などほとんどが自然素材。床の端材を利用してダイニングテーブルを造作し、廃材削減に配慮したリノベーションを実現した。
今回の事例には、施主の快適な暮らしはもちろん、お住まい1つ1つのリノベーションを通じて「地域活性へ貢献したい」という弊社の願いも込めている。
暮らしには常に不安がつきまとう。単身者は「倒れても誰も気づかないかもしれない」と思い、子育て世代は「子どものことが心配だ」と感じる。人生のどの段階でも、家の機能をいくら向上させても、不安は完全には解消されないため、地域の支え合いが重要となる。
いわゆる「地域コミュニティ」。 これには特別なスキルは不要で「コミュニティを良くしたい」という想いを持つ『人』と、自然に人が集まりコミュニケーションが生まれる『空間』が必要だ。
今回の事例は、生まれ育った団地を愛する施主の団地リノベである。そしてこの住まいは『地域コミュニティのハブとなりうる空間』としての可能性を持っている。
最大の特徴は『みんなで使える空間』。床と同じヒノキ材で造作したダイニングテーブルは、小上がりも使うと1周を囲むように座ることができ、来客者が多い家族に最適だ。作業台も兼ねれる絶妙な高さに設計しているのもポイント。また、土間やフリールームといった『内と外をつなぐ空間』も広い。収納力だけでなく、気軽に人を招き入れやすい場所を提供している。
内装のほとんどに自然素材が使われており、その温かみが訪れる人を癒す。自然との調和を大切にする想いも生まれる。この空間で育まれる地域コミュニティの未来が、明るくないはずがないと思う。
費用 | 2050万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | |
築年数 | 41年 | 面積 | 89.04㎡ |
施工期間 | 2.5カ月 |
お問い合わせ先
〒224-0041 神奈川県横浜市都筑区仲町台1-3-7 ヤマヒョウB館201
TEL:0120-068-660