2024.09.13
リノベる株式会社
ジェイアール東日本都市開発が所有する築51 年の小規模ビル。
コロナ禍以前は寝台特急をテーマにしたドミトリー型ホステルとして営業していたが、コロナ禍を機に営業を停止していた。
JR馬喰町駅直結の好立地でありながら、既存不適格な建物として法的制限がある中で1棟全体での利活用を模索していた。
アフターコロナの需要が高まるインバウンド需要に対応するべく、マンガをテーマとしたコンセプトホテルへとリノベーションすることで、単なるインバウンドの受け皿としての空間を超え、マンガという日本文化に触れ、体験することで新たな滞在価値を提供することを目指している。
旅行滞在ニーズに即したフロアプランを計画、インバウンド向けに日本のマンガ文化を発信するホテルとして再生させた。
「MANGA ART HOTEL, BAKUROCHO」は、コロナ禍を機に営業を停止していた寝台特急をモチーフにしたドミトリー型ユースホステルを活用し、エリア特性や市場環境、法的要件を踏まえマンガをテーマとしたコンセプトホテルへとリノベーションした。空港や観光地へのアクセスが良い馬喰町にこれまでになかった来街者の増加を期待しつつ、施設内で食事を提供しない方針を採用し、地元商店への回遊を促すなど地域経済への貢献も図っている。アフターコロナで需要が高まるインバウンドに対応し、市場規模の小さいワンフロア1組貸し切りでの多数利用や長期滞在に対応するため、広い客室と充実した設備を設置。また、従前の用途で使用していた備品を再利用し、建物の歴史を継承しつつ、産業廃棄物の排出を抑えることでSDGsにも貢献している。
客室は長期滞在やグループ滞在を意識し、「暮らすように滞在」できるLDK付きの客室として、シャワー・洗面スペース、バンクベッドを備え、最大12名が快適に宿泊可能な開放的な客室としている。新しい本やマンガとの出会いを促すため、ディスプレイスペースを各所に設け、本やマンガが映えるよう白を基調としたシンプルでナチュラルなリラックスできる空間とした。ホテルに滞在すること自体が旅の目的となるよう、常時2000冊のマンガ本を用意し、一日中マンガを読み耽ることができる環境を整えている。
費用 | 99999万円(税込) | 物件種別 | その他 |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | |
築年数 | 1年 | 面積 | 693.96㎡ |
施工期間 | 4カ月 |