2024.09.12
株式会社リビタ
築35年賃貸マンション、中居間タイプの2DK。共用廊下側には窓がなく、採光はベランダ側のみのため、特に玄関・水回りは、昼間でも真っ暗な状態。キッチン・トイレ・ユニットバスは、竣工当時から交換されて、年代を感じるものでした。全体的に暗い印象だった48.35㎡の空間を、まちの魅力をひも解きながら、本来の魅力である2.6mの天高を生かしたプランへ再編集しています。
「小さなしあわせを感じられる、心と体をささえる住まい」というコンセプトを軸に、専有部においては①調湿機能を持つ自然素材の漆喰塗を採用②部屋のどこにいても自然の光や風を感じられるよう欄間やガラス間仕切りを設ける③リビング・洋室・WIC・水回りの回遊性のあるプランにすることで日常の生活効率の向上④50㎡未満のコンパクトながらワークスペースとして利用できる空間を確保する間取りにしました。また、共用部においては、築35年を経過した老朽化した建物において、遵法性確保と大規模改修工事を施しながら、①貯水槽前にウルトラファインバブル生成器を導入することで、全戸にウルトラファインバブル水を供給②エコな移動手段としてシェアサイクリングポートを物件敷地内に導入③大規模改修を行う中で出た廃材を用いて、階数表記を作製④住民が集えるスペースの新設を行いました。そうして、専有部のリノベーション工事を行った区画においては、50~60%の賃料増額しています。入居中の賃貸物件において、限られた事業期間の中では、全住戸バリューアップできないという課題がありましたが、ファンドを組成し、所有者からリノベーションマネージャーとして立ち位置を変え、中長期的に物件に関わることで価値を最大化し、不動産市場に再流通することを目指しています。
費用 | 物件種別 | その他 | |
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リノベーション 形態 |
リノベーション賃貸 | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 36年 | 面積 | 48.35㎡ |
施工期間 | 5か月 |