2024.09.12
株式会社ニューユニークス
窮屈な玄関や、壁が多く光が入りずらい既存の間取りを一新し、開放的な曲線美が美しい1LDKプランへと生まれ変わったS邸。
6年ほど前から漠然と「持ち家が欲しい」と考えていた夫妻は、当時もいくつかの会社へ相談に行ったり、リノベ済み物件を内見したりしてみたが、どれもピンと来なかったという。
その後、ご主人が改めてリノベを検討し始めたのが、今から約2年前。「今度こそは」と再びリノベ会社を検索した中で見つけ出したのがnuだった。時を同じくして、いつもインスタグラムで見ていた憧れの人の住まいが、実はnuでリノベしたものだと気付いたという夫妻。「すごく良いセンスをお持ちの方なので、この方が選んだ会社なら間違いないだろうって」とnuのオフィスを訪れた。スタッフと会話をするうちに、ここなら満足度の高いリノベーションができると確信。S夫妻のリノベストーリーは、そこから一気に動き出した。
「四角い家は、私たちにとって合理的すぎる」。
洋服のパタンナーをされている奥様の口から語られたのは、まるで小説の一節のように美しく、確かなこだわり。
Rは無駄な空間を生む。だからこそ既成の物件には無いデザインだが、「その無駄をこそ楽しみたい」と、空間全体に惜しみなくRの意匠を散りばめた。
Rを描く壁。Rを描く梁。
なかでも一際着目したいのが、LDの天井に一周ぐるりと配された、Rを描くライン照明だ。
塗装で仕上げた真っ白な天井を照らし出すライン照明は、無駄な繋ぎ目が出ないこと、ラインの細さ、そして何より、夫妻が求める「R30」の角度を実現できる器具を探し出すことなど、デザイナーが試行錯誤の末に形にした珠玉のRと言える。
リビングに隣接した寝室はRの垂れ壁をくぐって入る洞穴のようなデザインで、奥行きとプライベート感を感じられるネイビーのアクセントウォールを採用した。
全体がRで緩やかにつながる空間は、実面積61㎡とは思えないほどの開放感。整然としているより多少ゴチャっとしている方が落ち着くという夫妻が大切に収集してきた愛らしいインテリアたちも、一つひとつが個性的に、気持ちよさそうに共存している。
シンボリックなRの、その不合理性が愛おしい。目に映る全てがときめきに溢れた二人だけの空間が完成した。
費用 | 1370万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 42年 | 面積 | 61.60㎡ |
施工期間 | 3ヶ月 |