2024.08.20
株式会社拓匠開発
部屋の南側は和室と洋室で仕切られ、高層階で明るい物件の良さを活かしきれていなかった。細かく部屋を分け閉塞感を与える要因ともなっていた3LDKの間取りを、0LDKのワンルームへフルスケルトンリノベーション。ファッションが趣味のお施主様のため、玄関を入ってすぐカバンや靴を「見せる収納」ができる空間に。まるでアパレルショップのような空間を実現した。暗い印象を与えていた北側の洋室はウォークスルークローゼットへ。洗濯機を水回りではなくこの空間に配置し、洗濯から干す、収納する一連の動線をコンパクトにした。床はタイルとフローリングの異素材を組み合わせた。足が直接触れる床面には温かみを加えるため、フローリングは無垢を採用。窓辺の床の素材にタイルを用いることで、観葉植物への水やりも気兼ねなくできる場所となった。限られた予算の中で、お施主様にとって最も居心地良い空間を実現する事ができた。
一人暮らしの女性が家を買うには、資金面や間取り相談等の高いハードルがある。本当の意味での理想の住まいとは何か?1人の設計士が物件探し、ローン、設計、工事、引き渡しまで全て担当する仕組みをつくる事で、彼女達が理想の住まいをつくる道筋を開いた。お施主様は、元々住んでいたアパートの老朽化により新しい住まいを検討していた女性。ベッドで動画やテレビを見るのが幸せという本心は、物件探しから深く長く携わる中でを引き出す事ができた。高層階の日当たりの良い物件を選ばれた事もあり、明るく広々とした空間を暮らしの中にと考え17帖を超えるワンルームという選択に辿り着いた。寝室とリビング、キッチンが同じ空間にあることで、いつどこにいても開放感を享受できる。マンション特有の天井の低さと閉塞的な印象を払拭することにも成功した。落ち着いて眠りたい時、集中したい時は、透過性のあるシームレスカーテンで空間を視覚的に仕切る事ができる。空間を分けるには引き戸や家具、ガラスの壁を使用する手法もあるが、物質で空間を遮る事は息苦しさの要因にも繋がる。透過性のあるカーテンを使用する事で、その存在を意識せずとも個室になり得る空間を実現。部屋の明るさや開放感を損なう事なく、空間を柔らかくセパレートでき趣味を楽しめるお部屋へ。設計士とお施主様が一緒につくる過程を経て、開放感と間取りの可変性を両立するリノベーションとなった。
費用 | 1136万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
築年数 | 51年 | 面積 | 59.02㎡ |
施工期間 | 5ヶ月 |