リノベーション事例

2023.09.20

暮らしのアップサイクルリノベーション【コンフォリア高島平】

  • 首都圏
  • 家全体
  • 水まわり
  • 居室・その他
  • 屋外
  • 断熱改修

リノベる株式会社

計画地のある高島平は、昭和40年代に建設されたマンモス団地で知られる街である。しかし、2018年には65歳以上人口30%超という高齢化が頭在化。同時に、団地の過疎化と街並の老朽化も深刻な課題となっていた。そこで本件は、周辺で進む団地再生の取り組みに共鳴し、この潮流を加速することを開発のゴールに定めた。一方で、都市の暮らしはコロナ禍による生活様式と価値観の変化を受けてますます多様化しつつある。今後の賃貸マンションには、多様な個のニーズを充足する 住空間と場のデザインが求められており、これを実現することは、街の世代循環を促すファミリー世帯の流入にも繋がると考えた。また、建物の建設にあたっては、環境負荷低減が地球規模の課題であることに鑑み、元々環境負荷の少ないリノベーションに、建物や素材の創造的再利用を朝とするアップサイクルの思想をプラスすることで、より環境に優しい開発手法の確立を目指した。

―コロナ禍で人々の暮らしはどう変化したか。生活様式、働き方、価値観、環境意識、日々変化する都市の暮らしに寄り添う住まいとはなんだろうか。高島平に佇む1棟の企業社宅が賃貸レジデンスに生まれ変わった。「アップサイクルリノベーション」をテーマに始まった計画は【街】と【暮らし】のアップサイクルを軸に進行した。【街のアップサイクル】敷地内に、歩道やバス停と繋がる広場、カフェランドリー、ポケットパークを新設し、街とシームレスにつながるランドスケープを実現。地域との繋がりから新しい価値が生まれ循環していくことを企図した。レンガタイルや解体時に出たコンクリートガラを、エントランスや外構のアクセントに利用し、廃棄物の削減にもつながる。【暮らしのアップサイクル】共用部には暮らしを彩り、支える複数の施設を設けた。中庭にはドッグラン、シェア菜園、キッズエリア、建物内には、ワークスペース、プレイルーム等が新設され、専有部にはペット専用住戸も設置。間伐材の利用やコンポストの設置、断熱改修を行い、BELS(★3)の認証、DBJ Green Building認証(★4)を取得。専有部内のエネルギー消費量が14%削減されることを可視化した。働き方、環境やエネルギー、コンパニオンアニマル、街との繋がり。人々の生き方にフィットした賃貸レジデンスは、都市の暮らしに寄り添う住まいとして、暮らしをアップサイクルしていく。

費用 物件種別 マンション
リノベーション
形態
リノベーション賃貸 家族構成
築年数 29年 面積 999.99㎡
施工期間 7カ月

間取り

BEFORE 2LDK

AFTER 1~3LDK

お問い合わせ先

リノベる株式会社

〒107-0062 東京都港区南青山5-4-35 たつむら青山ビル

TEL:080-2010-2337

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