2023.09.19
株式会社コスモスイニシア
既存の間取りは長い廊下にLDK、洋室がぶら下がる、広さを持て余した間取りでした。また、広いバルコニーも間取りに分断され外との繋がりも取れない勿体ないプランでした。
次世代に向けた住まい、リノベーションの形を探すべく、東京都立大学インテリアデザインスタジオとの共同プロジェクトで生まれたリノベーションの一つです。
もともと日本で大事にされてきた住まい方というのはどうだったのだろうか、という学生の問いから、伝統的な住宅や古民家の調査研究を通して、空間の使い方や、季節に合わせた暮らしなどを大切にした住まいを考えました。
<大事にした3要素>
障子や襖など、空間を仕切る「可動建具」、状況や機会によって使い分ける空間の形式「ハレとケ」(人をもてなす「ハレ」と日常生活を営む「ケ」)、同じ家の中であるものの別の空間として取り扱う「離れ」という要素を抽出し、現代の住まい方へと再構成しています。
<自然と暮らす>
特に可動建具は寸法をすべて同寸にし、空気を通す布張りや空間を仕切る板張りなどで仕上げており春夏秋冬に応じて変化させることができるものとしています。現代は空調によって室内環境がコントロール可能になり、四季を感じづらい空間となっているのに対して、季節によって服を変えるように衣替えをして暮らすことを提案しています。マンションでありながら、四季の移り変わりを感じることで、暮らしが豊かなものになると考えています。
費用 | 3000万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
リノベーション済み物件 | 家族構成 | |
築年数 | 36年 | 面積 | 112.87㎡ |
施工期間 | 3カ月 |