リノベーション事例

2023.09.19

住まいは生き様|オトナのひとり住まい

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株式会社アートアンドクラフト

「なんで仕切らなあかんのか分からへん。」
以前、広いワンルームにしたひとり暮らしの住居についての取材を受けたときに発言したこの言葉が、多くの共感の声をもらった。その反響の大きさに私たちが驚いたほどだ。リノベーションの広がりで様々な暮らし方や自由な間取りが選べることが身近になったけれど、まだまだやっぱり住まいの”常識”のような、見えない壁があるんだと改めて感じた。
2040年には、人口の半分が独身者である超ソロ社会になると言われている。独身者と言ってもその年齢も、バックグラウンドも様々。死別や離別の場合もあるし、パートナーがいてもお互い結婚しないと決めている人たちも増えてきた。夫婦や家族があってもそれぞれ拠点を持つなんていう選択肢も増えてくるかもしれない。不動産やリノベーションの事業をする中で、そんな世の中の変化をリアルタイムで感じている。

ひとり暮らしのリノベーションはおもしろい。そこに住まいはかくあるべき、という常識は関係ない。素材とするストックも間取りも広さも、場合によっては住宅設備の有無だって、決まりはないのだ。どの住まいも完成すると施主らしさに溢れている。ひとり暮らしこそ、住まいを、リノベーションを楽しまないともったいない!
紹介するのは、公園前に建つレトロなマンションの一室。窓からは変わりゆく大阪の街を眺められる。この事例の特徴を一言でいうと「潔さ」だろう。施主は初めての内見で物件の購入を決意。決め手となったのは抜け感のある住戸で感じた心地よさだった。
リノベーションのテーマは「生活感なく、でも背筋は伸びない」。土間からフローリング、そしてまた土間へと続く独特の空間構成。躯体現しやラワン材のもつ粗さと、照明やドアノブの繊細な雰囲気の絶妙なバランス。無彩色な仕上げと暗めの照明。ストイックで潔い空間だけれど、実はテレビが好きだからどこからもテレビが見られるようになっていたり、漫画スペースが隠れていたり・・一見矛盾する価値観に思えるテーマが昇華され、施主らしさが垣間見える空間がどうしようもなく人間らしくて愛おしい。施主の生き様がそのまま形になった、オトナのひとり住まいの好事例である。

費用 1360万円(税込) 物件種別 マンション
リノベーション
形態
中古を買ってリノベーション 家族構成 一人暮らし
築年数 47年 面積 66.76㎡
施工期間 2ヶ月

間取り

BEFORE 3LDK

AFTER 1ROOM+S

お問い合わせ先

株式会社アートアンドクラフト

〒550-0003 大阪府大阪市西区京町堀1-13-24-1F

TEL:06-6443-1350

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