2023.09.19
G-FLAT株式会社
築48年の古い一軒家をリノベーションした事例です。賃貸に住んでいた当時、ご主人がお出かけ先でたまたま気になった物件は、駅近で便利な立地にありながら、緑が豊かで人目にふれにくい絶妙な場所。そして何より「その家が醸し出す佇まいに一目惚れしました」と語ります。
家族で安心して暮らせるように、建物の状況を確認し、耐震補強や断熱工事などの性能向上も施しながらリノベーションしました。時を経た戸建てだからこそ、どこか懐かしい趣があり、素材のもつやわらかな雰囲気に包まれるようです。
元は暗めの空間だった2階は、壁をできるだけ取り払って明るい空間に! ベッドルーム、お風呂、ランドリースペースを集約し、家事動線の最適化も。
「外」をどこまで、家の中に持ち込むか――。ウィズコロナ時代の住まいづくりでは“家”のあり方が変化し、新たな価値観が生まれています。ここでは「土間」に注目し、内と外、プライベートとパブリックが見事に溶け合った空間づくりが印象的なケースをご紹介します。
「駅が近い物件だし、この土間で小さなお店をやろうかな、って最初は考えていたんですよ」。
アウトドアチェアにゆったりと座り、そう話すのは美容師でもあるこの家のご主人。物件は登山口に近い山麓にあり、人通りのある道に接しているにも関わらず、土間の入口には格子ガラス戸を採用。きらめく緑をまとった自然光が土間に差し込みます。室内なのに“屋外”の気配や季節のうつろいを適度に感じられる空間は、伝統的な日本家屋における「土間」の機能を現代的に解釈したつくり。
土間の店舗化はプランニングの途中でリセットすることとなったのですが、「当初はリビングに設置予定だった薪ストーブを土間にもってきたら、しっくりとハマって。リビングで家族や友人とホームパーティーをすることが多いので、食後はコーヒーを片手に土間へ移動して、セカンドリビング感覚でくつろいでいます」と語るご主人。
家族でキャンプへ行く日は、土間に収納したアウトドアアイテムを外へ運び出しやすいメリットも。“いつもの玄関”とは別に土間を誂えたことで、暮らしの自由度が格段にアップした好例です。
費用 | 2030万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
---|---|---|---|
リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 49年 | 面積 | 94.90㎡ |
施工期間 | 3ヵ月 |