リノベーション事例

物価が高騰している現状において中古物件の需要は年々高まっている。
その中で今後のリノベーションにおいて、デザイン性も含めいかにコストパフォーマンス良く計画をできるかということが重要視されるであろう。
愛知県常滑市は中部国際空港が近く、近辺の物件には倉庫として使用されている物件が存在することがある。
倉庫となっていた物件の最大のメリットは、人が生活していなかったことから比較的現状の状態が綺麗であることだ。
今回物件購入からお家を探していたお施主様は、常滑市にある築8年の倉庫として使用されていた物件を発見し
職場からは少し離れているが価格帯に対する建物の価値を気に入り物件の購入にいたった。
天井高が高く、広々としている開放的なLDKに住みたい。そんなお施主様の要望を叶えるために少しでも職人の手間を省き、
予算500万円の中でできるリノベーションにおける最大値の提案をおこなった。

今回の計画においてコスト対最大値のデザインをとったポイントは大きく2つある。
1つは天井高さをとるために既存の天井を現しにしたことだ。結果として2700の高さが取れた開放感のある天井は構造がみえることでデザイン性も増しつつ、金具などを自由に設置しハンモックをつけるなどのアレンジが可能でお施主様の1番のお気に入りポイントとなっている。
天井を再度作成しないという点で大工さんの手間も省けコスト的にも押さえれたポイントだ。
2つめはキッチンの計画
デザイン性をあげつつ、コストバランスを抑えれるキッチンにするよう検討した際にメーカーキッチンの面材だけを交換するというアイデアに着地した。
交換した面材の色味は青色で、壁面タイルも目地の色味を青に合わせることで広い空間の中でも視認性を高め存在感を出す効果をもたらせている。
作業スペースとしてカウンターを伸ばすように作成した収納は中のワゴンが引き出せリビング空間でもテーブル件収納として使用できる優れものだ。

他にも既存の筋交いをみせ抜け感を出しつつも、シンメトリーにみせ安定感や美しさを空間にもたらせていたり、
ブラケットライトを設置した壁面のみ、塗装材にすることでより光が印象的に映るようにしていたりと
細かいこだわり詰め込み今回の計画は500万という予算の中でコスト対最大値をとりお施主様にも満足いただけた計画であった。

備考

間取り