2023.09.05
株式会社大建建設
五頭(ごず)という名のついた、美しい山々からもほど近い新潟県阿賀野市。そこに100年以上ものあいだ佇む古民家がある。元々は祖父母が暮らしており、依頼主は昔からよく遊びに来ていた。母が家を継ぐも、他で住んでいる為しばらく空き家となっていた。「梁が好きだった」というこの家には、子どもの頃に遊んだ昔の面影が残る。素材を生かして改修できるなら住みたい…とご依頼をいただいた。
「梁は絶対に残したい。」その想いは玄関戸を開けると、きっと共感できるだろう。梁を生かした玄関ホールは、初めて来たのにどこか懐かしい…そんな老舗旅館のような趣で来る人を迎える。古民家ならではの上質な木材はそのまま生かし、新旧が融合したサステナブル住宅へと生まれ変わった。
リメイクした障子戸の先には、昔の面影が残る懐かしい居間が広がる。ここから見える庭の景色が好きという依頼主の要望で、ガラス障子、そして縁側を改修して再生。現在は人が集えるコミュニティスペースとしても提供し、茶の間に笑顔があふれている。
屋根は歴史のある地場の「安田瓦」を採用。依頼主にとっては外せないマスト品であった。雪国でも耐えうる丈夫さを兼ね備え、しっかりと家を守る。
生まれ変わった住まいと共に、阿賀野を愛する人たちによって新たな時間(とき)を進めている。
費用 | 1600万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
---|---|---|---|
リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
築年数 | 105年 | 面積 | 85.00㎡ |
施工期間 | 4ヵ月 |