リノベーション事例

築40年を超えた現場で、水廻りを中心に劣化が進んでいました。それでも、前オーナーが日常的に風通しに通われていたため、宅内は臭いもなく、愛情を感じられる状況でした。

本宅を購入されたお客さまは「これまでの歴史も含めて、新オーナーである自分が引き継ぐ」と決意されていたため、解体後の補修も最低限としています。その決断が、リアリティのあるインダストリアルな空間づくりへとつながっています。

マンションならではのリノベーションと言えば、躯体を生かしたインダストリアルな空間作りです。若い世代を中心に人気の高いスタイルですが、実際には工事の難易度も高く、生活面でも一部制約があります。それでも、自分が「好き」と感じる空間で暮らせることは、なにものにも変え難い満足感を得られるものです。

中古物件の購入においても、リノベーションにおいても、すべて「メリットとデメリット」があります。特にインダストリアルなデザインを形作る「躯体現し」には、生活する上で注意すべき点が多いのも事実です。だからこそ、私たちはそのいずれについてもきちんとご説明し、信頼関係を元に工事を進めることが重要だと考えます。

現場で判断する箇所が多いリノベーションでは、夢と希望を実現する技術だけでなく、お客さまと深い信頼関係を構築しておかなければ安心して工事を進めることができません。お客さまとリノベーションコーディネーターの信頼関係があってこそ、デメリットがメリットへと変化した現場です。

備考

間取り