2022.09.20
株式会社アールプラン
施主が幼いころから遊び場の一つとして慣れ親しんだ納屋
都内在住の施主が「実家に帰省した際に趣味・仕事ができるパーソナルスペースを作りたい」という要望により今回のプロジェクトはスタートした。施主はコロナ渦によりテレワークの時間が増え、また高齢の母親の心配もあり帰省する機会が増えていたが、母屋は姉妹や親戚等が来ることが多かったため、母屋の脇にある慣れ親しんだ納屋を利用し、その懐かしさを残しつつ新たな「居場所」としてのデザインを加えることで心身の憩いの場を表現しようと考えた。
就寝の場、ワークスペース、団らん、水回りをコンパクトにまとめ、一人の「居場所」として動線計画を短くすることを配慮し、元々の納屋に水回り部分を増築した約24㎡に全ての機能を集約した。
外からでもすぐに利用できるシャワールームやトイレ、ワークスペース・団らん・就寝の場はワンルームとしてどの場面にも利用できるよう仕切りをなくし、広く開放的な空間は元の納屋の広さそのもので、開放的な空間で「居場所」を包み込む。また、昔のイメージをそのままに深い土庇を計画し、縁側として活用する中で囲炉裏を設け、コロナ渦でもアウトドアを楽しめる要素も取り入れた。
また、納屋で使用していた丸太は、インテリアや囲炉裏を囲うベンチとして再利用し、昔の名残を残した。
リノベーションならではの再生と再利用の住まいとなった。
費用 | 1100万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
築年数 | 52年 | 面積 | 24.85㎡ |
施工期間 | 120日間 |