2022.09.20
株式会社タムタムデザイン
建築現場から出た廃材で、不揃いのデッキ材(24×120×約800~900/mm)7本と旧化粧品店の空き店舗にあった廃ガラス。いずれも無料で譲ってもらった。デッキ材はDIYで割き、太さを揃えてフレームに加工。ガラスは欠け等あったが、むしろ物語を感じて味わいになる。
私が若き頃、ピート・モンドリアンの『Composition』俗にいう“モンドリアン柄”を見たときは特に何も思わなかった。ただタイル柄の模様だと思った。しかし後に知れば知るほどアート起点による“今”のデザインの源泉だと知り私の興味は膨れ上がった。モンドリアン達が機関誌“De Stijl”(デ・ステイル)を発行したのは約100年前。豪華絢爛な旧来の様式を否定し直線と原色による構成はあらゆる世界に影響を及ぼし、それは今でも影響濃く、フランンク・ロイド・ライトら建築家に留まらず、絵本ではミッフィーのディック・ブルーナ、コミックアートではロイ・リキテンシュタイン、ファッションではイヴ・サンローラン等あらゆる世界に根付き、それぞれの弟子達が今世にも継承し。そしてその思想は世界中の人々の生活シーンを豊かなものにした。私は現地を訪れオリジナルを見て回り、この“De Stijl”という思想を感じ受け継ぎつつ、今、地球が抱えている課題に対し再考した。それが〈R-Composition〉である。この家具は建築現場の廃材や空き店舗のガラス棚を再利用し、私がDIYで作ったことで資源の“Upcycle”を図った。きっとデザインの文脈とはこんな感じでひっそりと変革していくんだろうと思った。まぁ、云々と説明するよりもこの家具の“カタチ”が日常にもたらす豊かさをユーザーが実感してもらえれば、もうそれで私は幸せだ。
費用 | 1万円(税込) | 物件種別 | その他 |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | その他 |
築年数 | 3年 | 面積 | 1.00㎡ |
施工期間 | 1週間 |
BEFORE なし
AFTER なし
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