リノベーション事例

築24年のマンションの計画。角部屋であることから南北西の3面採光が確保でき、どの部屋も明るい印象でした。ですが、既存の間取りが４LDKであったことからリビングダイニングや各部屋が狭く圧迫感を感じる状況でした。特徴的であったのがベランダからの瀬戸内海の景色である。この景色をどこまで室内に取り込めるかを念頭に計画を進めた。

中古物件探しをされている方に、お話をお伺いすると、様々な要望が挙がってきます。ですが、全ての要望を満たす物件と出会うことはなかなか難しいです。
この度のお施主様は、ご夫婦とお子さん、3名の家族構成。住み慣れているエリアで物件を探されて、上層階・角部屋・ベランダからは安芸の宮島を臨む眺望良好の、ご要望のほとんどの条件を満たした、なかなか出会うことが出来ない物件を購入されました。この物件と出会う「運」もリノベーションと切っても切れない要素の一つです。
明るい空間にしたいというご要望からフローリングや棚板などもホワイト塗料を選定し、全体的にホワイトが基調となっています。間取り変更は最小限に抑えることで、工事費の縮減を図りました。打合せ当初は、旦那様の趣味部屋を個室で設ける計画でしたが、購入予定の大きなソファを置くことや、眺望の良いエリアを可能な限り外に向けてひらくことを優先し、ホビーコーナーとしてＬＤの一部としました。広々としたLDスペースを確保することで、家具やダイニングテーブルを設置しても窮屈にならないように余白を広く取るように計画しています。
眺望の良い部屋をシンプルな内装やインテリアで仕上げると、なんだか川沿いのプライベートデッキに居るような気持ちの良い空間となりました。

間取り