2022.09.15
株式会社インテリックス空間設計
15年ほど生活した部屋はあちこち傷みが生じ、汚れが目立つように。収納も各部屋に小さな空間があるだけ、とスペースが圧倒的に足りず、特に玄関はいつも子ども達の靴があふれ、大きな荷物が配達されると室内へ運び込むだけで一苦労だったとか。天井も低く圧迫感がありました。子供が男の子と女の子なので将来個室が必要とお悩みでした。水廻りの点では、洗面台がきゅうくつ。朝の身支度に渋滞するのも無理はありません。
今回のリノベーションではキッチンの大胆な変更とともに収納や動線をしっかり整えることも意識しています。
リノベーションはスタイリングではなく、問題解決なのではないでしょうか。 そのために必要なことは対話です。 マンションの間取りは制約が多く、その制約にシンプルに対応しながら、希望・要望から、対話を重ねて抽出されたアイデアに、技術的な肉付けをすることで、それぞれ特別なリノベーションになっていきます。 たとえて言うなら、「リノベーションはカプチーノ」。 (注: コーヒー豆からエスプレッソを抽出し、ミルクを混ぜるカプチーノ。コーヒーにミルクを混ぜるカフェオレではなく、カプチーノなのです)
キッチンは、梁型の位置とスリープ穴の位置の関係で、コンロスペースのエリアが限定。その中で排水がしやすく、それでいてオープンなキッチンに出来るレイアウトしたため、通路側にコンロがあるという意外と見かけないキッチンレイアウトとなりました。
リビングダイニングは普段から家族が憩う場所だからこそ、よりリラックスした空間となるようにテーブルをソファで囲いくつろげる工夫。ここでは家族だけでなく、遊びに来たご友人もつい話し込んでしまうのだとか。
玄関の洗面台は、コロナ禍において衛生的で、プライベート空間である洗面所に入らず手洗いが出来るため、気兼ねがありません。洗面所が二か所に増えたことで朝の家族渋滞も解消。「洗面所をめぐって、子ども達のケンカもなくなりました」と、オーナーも笑顔を見せてくれました。
費用 | 1600万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 18年 | 面積 | 66.00㎡ |
施工期間 | 2.5か月 |