2022.09.15
株式会社インテリックス空間設計
築18年のマンションで愛犬と暮らして数年。仔犬の頃からドアの角やテーブルの角、壁の角といった「角」を噛むのが大好きで、壁もクロスもボロボロ。お客様を家に呼びづらい様相でした。人懐っこく、調理中のキッチンや食事中のダイニングテーブルへすぐ顔を出すので、危険を感じるシーンも。小さめの収納が各部屋にそれぞれある設計はスーツケースなどかさばるものを収納するとすぐいっぱいになってしまい、キッチンの収納も不十分でした。
今回のリノベーションで2LDKのマンションは2LDKSに生まれ変わり、「しつけだけでは解決できない」というお悩みを、ハードの面から解消しました。
「ペットと暮らせる」から一歩進み、ペットが健康的でストレスなく生活できるよう配慮した「アニマルウェルフェア」なリノベーション。
こちらはその代表的な事例。一見するとモダンなカフェのような空間ですが、人間も愛犬もストレスフリーに暮らせる秘密がいっぱい!そのひとつが、動線。外から帰ったら愛犬は玄関の洗面台で足を拭き、リビングへ。人間は廊下から洗面室を通りキッチンへ移動すれば、犬と接触せずにキッチンへ到着です。また外出時はウォークスルークローゼットで支度して、そのまま玄関へ行くことも可能。正方形に近い部屋の形状を利用した3Wayの機能的な動線です。人間専用スペースと共生スペースを明確にゾーニングし、動線もきちんと分けたことで「危ないから入ってはダメ」と注意することもなくなり、そのぶん笑顔が増えるでしょう。
愛犬と過ごすリビング・寝室は「噛みグセ」を考慮し、床から1m程の腰壁にキッチンパネルを設置。床材は滑りにくいフロアタイルを採用。粗相をしても簡単に掃除できます。リビングと寝室はドアではなく間仕切り壁にすることで、回遊できる工夫も。平米数以上の広がりを生み、愛犬が室内でも自由に動き回れるため健康づくりにも一役買います。ダイニングテーブルはジャンプしても届かない高さのカウンター式にすることで、食事の際も安全に。ペットにも人間が仲よく共生するためのアイデアが満載のリノベーションです。
費用 | 1360万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
築年数 | 21年 | 面積 | 63.00㎡ |
施工期間 | 3か月 |