リノベーション事例

2022.09.14

『企業』の資源を『街』の資源へ還元するーNTT社宅6棟を利活用ー

  • 関西
  • 家全体
  • 水まわり
  • 居室・その他
  • 屋外

リノベる株式会社

今回リノベーションを行った企業社宅は、最も古いもので38年(築1984年)もの間、その街の人々の暮らしと共にあった。近年、各企業で社宅制度廃止傾向が強まる中、閑散としてしまっている建物も少なくない。広大な敷地の中にゆったりと配置計画され、街の中で長く地域に根付いてきた社宅団地という「資源」を街の人々に「還元」したいという想いから一般賃貸マンションとし再生した。建物を長く使っていくための大規模修繕や専有部改修、設備・デザインの更新はもちろん、街並みへの配慮や地域住民にも利用出来る地域に開いたスペースなどをプロジェクトごとに盛り込んでおり、かつて街にあった賑わいが戻り始めている。

地域と共に育まれてきた歴史をもつ廃止社宅”6棟”を再び地域に必要とされる建物へ再生したプロジェクト。
全棟に共通する『「NTTグループの資源」を「街の資源」に還元する』をグランドコンセプトに掲げ、さらに各々のローカルコンセプトを立て、その街に合わせた工夫を施している。
関西では郊外型の立地を活かし、一階に専用庭と外構共用部には地域に開放するドッグランを設置した"ペット共生型住宅"を企画。街の色彩を拾い出し、エリアを彩る色彩計画を外壁に取り入れ外観を一新した。また、災害時には”かまど”として利用できるベンチを設置。敷地に余裕がある社宅では食育にも繋がる家庭菜園スペースを設け、住民同士の対話が生まれる場とした。
九州では都心部に位置することから、街に溶け込む外壁デザインを施した。共用部は元食堂をワークスペースとし入居者同士の交流が生まれる機能を持たせ、現代の新しい働き方にフィット。専有部は照明や各種リモコン機器、インターホンを全て音声やスマートフォンで操作できる仕様とし居住者の暮らしに合わせてアップデートできる住まいに設えている。
人々の暮らしが多様化している現代において、その土地の文化やニーズを紐解き、具現化することを考えた。これまでも、これからも街にそっと寄り添うように存在する「元社宅」に移り住む人々とその場所に根付く、地域の人々との架け橋になるような場所になることを願う。

費用 物件種別 マンション
リノベーション
形態
リノベーション賃貸 家族構成
築年数 40年 面積 999.99㎡
施工期間 5ヶ月

備考

NTTグループの不動産利活用を一元的にコーディネートする株式会社NTT西日本アセット・プランニングが事業主体となり、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が所有するビルの利活用を計画、リノベるは総合企画から設計施工、サブリース、運営マネジメントを担当。
※事業主
 関西4件:株式会社NTT西日本アセット・プランニング
 福岡2件:株式会社NTT西日本アセット・プランニング、大和ライフネクスト株式会社、積水ハウス不動産九州株式会社
※本件以外のサブリース、運営マネジメント事業も実績あり。
※面積は6件すべての延床面積を足し合わせたもの。
■プレスリリース:
6棟:https://renoveru.co.jp/news/5321/
貝塚:https://renoveru.co.jp/news/5426/
富雄:https://renoveru.co.jp/news/5547/
■都市創造事業について:https://renoveru.co.jp/citycreate/

間取り

BEFORE 3SLDK

AFTER 2SLDK

お問い合わせ先

リノベる株式会社

〒107-0062 東京都港区南青山5-4-35 たつむら青山ビル

TEL:06-6443-9611

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