2022.09.07
株式会社リブラン
設計士も「よくこの物件を選びましたね」と驚くほど年季の入った物件。内装は1971年の分譲当時のままで、畳や砂壁に50年の月日を感じました。バルコニーに通じる窓はガラスが黄ばみサッシも古びていたため断熱性も考えて、共用部分ではありますが管理組合の了承を得て、カバー工法で新設しました。
部屋の中心に通る大きな梁は構造上動かせないため、リビングとダイニングをゆるやかに空間わけする仕掛けとして使っています。リビングは大正ロマンをイメージした空間に。「カーテンを使いたくなかった」というI様は、外からの視線を遮るものとしてステンドグラスを選択。色ガラスはひとつひとつI様と設計士が選んだ一点モノです。
寝室は収納場所の確保のためロフトベットに。ロフト下はキャンプ用品を置いています。構造上寝室にエアコンを設置できないため、キッチンのエアコンの風が寝室にも流れるように室内窓の位置を調整しました。
映画のワンシーンのような光景。
こだわりが詰め込まれたお部屋が出来ました。
最初は考えていなかった「中古マンション購入+リノベーション」。趣味のピアノやギター、サックスを演奏できて、ウイスキーやお酒を楽しむバーカウンターを設置できて…そんな理想の「Bar ルーム」は、賃貸や新築マンションでは難しく、叶えられる選択肢がマンションリノベでした。
特に施工が難しいのが楽器を演奏できる防音室。マンションでは管理規約で定められた制限内であっても楽器演奏は躯体の遮音性能やサッシ等の状態により近隣住民との関係性を悪化しかねません。騒音トラブルは特にコロナ禍で顕著になりました。気兼ねなく音楽を楽しむためにBar ルームは防音室仕様に。弊社防音賃貸マンション「ミュージション」の高い防音技術を応用し、天井と壁に吸音材と断熱材を入れることで近隣住戸への音漏れを軽減しました。
青、金地のダマスク柄のクロス。
壁にはずらりと並んだウイスキーとレコード。
扉はあえてガラス戸を採用。
室内で演奏するだけでなく、ダイニングから鑑賞できるショーケースのような空間でもあります。
ここまでデザインが自由なのもリノベーションだからできたことです。
好きなデザインの空間で、音楽とお酒に囲まれて。
Bar ルームで叶えた暮らしを今日も楽しんでいます。
費用 | 1506万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 54年 | 面積 | 59.22㎡ |
施工期間 | 5か月 |