2021.09.18
株式会社ニューユニークス
いつかはいつかは、と6年近く温め続け、
昨年ついにリノベーションを実現させたK夫妻。
インテリアやファッションが大好きで、
特にライフスタイルにも強いこだわりを持つ奥さまは“したい暮らし”も明確。
感度の高い施主と、担当デザイナーが互いにアイデアを出し合いながら
二人の求める暮らし方に沿って設計を進めていった案件だ。
GOOD TIME is [フリーダムな暮らし].
それはそれはあまりにも意外すぎる光景だった。直径48cmの円柱が、住宅の中に鎮座しているのである。
この円柱の正体は、リノベーション時に動かすことのできないPS。施主のK夫妻は「とにかくフリーダムな暮らしがしたい」という想いから総面積63㎡の空間を思い切ってワンルームにしようと考えていた矢先、このパイプスペース問題に直面したのだ。しかし、動かせないならば「意匠として魅せてしまおう」というK夫妻の選択によって短所は長所へと昇華された。既存の四角いPSを曲線状の下組みで覆い、職人技を集結させたアートのような白い円柱。まるで美術館にいるような非日常を感じさせながらも、その力強い姿はまるで家族を見守る大黒柱のようだ。
そもそもこの円柱を差し引いても、K邸はフリーダムすぎる空間だ。ワークスペースや寝室はRを描いたレールを設置して、カーテンの開閉で生活シーンを切り替えるというスタイル。それから、必要最低限の素材で仕上げたラフな造作キッチンや下地材で造作したカジュアルな間仕切りなど、“フリーダムな暮らし”に則った作り込み過ぎない加減が大切にされている。
自由でありながらも、K夫妻の意思やプランニングにおける創意工夫がしっかりと感じられるK邸。アーティスティックでフリーダムなこの空間で、思いのままに暮らしを楽しんでいくことだろう。
費用 | 970万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 39年 | 面積 | 63.30㎡ |
施工期間 | 約3ヶ月 |