リノベーション事例

宮崎県日南市の商店街に建つテナントビルの一区画のリノベーション。元々は、イベント時に屋台などが出店しやすいよう、半屋外の空間となっており、搬入出口が３箇所とられ、シャッターで戸締りするという、利用用途を限定したテナント仕様となっていました。そのため、まずは屋内の店舗として問題なく使用できることと、セキュリティを確保することから始め、その上で、開口の多い空間の特性を生かした、魅力的なショップ空間を目指して、リノベーションがスタートしました。

宮崎県日南市、油津商店街に新しくオープンしたリサイクルショップ。

「おさがり文化を広げたい」という想いから立ち上げられた新しいブランドの第一号店として、ブランドの理念を体現したような空間デザインが求められた。

区画はもともと半屋外の空間で、仮設的な利用を想定した仕様となっており、搬出入口が３つ設けられ、シャッターで閉じられた空間でした。

子ども用品をメインで扱うのに対して、天井高の広い空間は、商品と空間の隔離が生まれると考え、背の低い高さ2200の壁を区画の内周からオフセットさせて立ち上げました。壁面はディスプレイの棚として機能するとともに、入れ子状に小さい空間があるように感じてもらえるといいのではないかと考えました。仕上げには、地域の廃材を集めて仕上げました。物を無駄にせず、居場所を変えて長く愛用してほしいといブランドの理念を体現した空間になったのではないかと思います。

間取り