リノベーション事例

2020.09.23

シャッターと共にまちの心も開くレコードが繋ぐ持続可能な拠点づくり

  • 九州・沖縄
  • 家全体
  • 水まわり
  • 居室・その他
  • 屋外
  • 断熱改修

paak design株式会社

築60年の木造2階建て。元々1階には果物屋さんがありましたが、20年ほど前からシャッターが閉まったままの場所でした。一番目立つ商店街の角地ということもあり、商店街の人々にとっても、なんとかしたい利活用したい物件でした。2階は居住スペースとなっており、住んでる方がいたのですが、数年前から空き家となっていました。一部雨漏りをしていたり、建物自体が少し傾いていたりと老朽化が進んでいたので、解体工事とともに構造補強工事を行うところからリノベーションがスタートしました。

宮崎県日南市の空き家リノベーション。油津商店街の角地にあるこの物件は、15年間シャッターが閉まりっぱなしでした。クライアントは、定額で全国どこでも住み放題のサービスを展開しており、会員の居住スペースに加え、会員と地域の人々が交流でき、そして地域の人たちに喜ばれる場所作りが求められました。そこで私たちは、商店街の人たちへのヒアリングを元に、若者も年配者も、よそ者も地元民も交流できる、誰でもレコード聴き放題の『レコードコミュニティスペース』を提案しました。物件は、築60年の木造2階建てで、2階を会員限定の居住スペースとし、1階をレコードスペースとしています。ずっと閉まったままだったシャッターは撤去し、商店街からオフセットした位置にガラスウォールを設置。境界を曖昧にすることで、通りを行く人たちがふらっと入り込みやすくなるように計画しました。内装は綺麗に仕上げすぎず、既存の古い状態は生かし、新しく設置した壁面は、地域の廃材であった古材で仕上げることで、新しいけど、どこか懐かしく、誰でも受け入れられるような空間を目指しました。かつてこの場所には、商店街の角地に立ってたことから「かど」という愛称で呼ばれていた果物屋さんがありました。その名前を引き継ぎ、地域の新しい拠点として、再び地域の人たちに親しまれる場所となるよう願いを込めて、レコードコミュニティスペース『Kado』と名付けました。

費用 900万円(税込) 物件種別 その他
リノベーション
形態
その他 家族構成
築年数 64年 面積 156.00㎡
施工期間 1.5ヶ月

間取り

BEFORE 3部屋+α

AFTER 3LDK+α

お問い合わせ先

paak design株式会社

〒889-2535 宮崎県日南市飫肥5-2-18 2F

TEL:0987-55-0088

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